2020.09.03

SELF、セールスオートメーション「SELF LINK」を提案 ふくやに期間限定の実証導入

今年7月に提供を開始した「SELF LINK」

SELFは7月、実店舗での接客のような会話や提案をウェブ上で行うセールスオートメーションシステム「SELF LINK(セルフ・リンク)」の、EC事業者への提案を開始した。同月には、東急百貨店のECサイトに導入し、実証実験も開始。8月には、めんたいこの、ふくやのECサイトにも期間限定の実証導入を行った。初年度で50社の導入を目指す。
 
「SELF LINK」は今年7月に提供を開始したシステム。豊富な商品知識を持った販売員のような、対応や提案を提供できる。話しかけられた内容に回答するチャットボットではなく、能動的にアクションするのが特徴だ。顧客のサイト内行動や人工知能(AI)との会話で得られる情報を総合的に分析し、顧客一人一人に適した商品を提案することで、購買意欲を高める。
 


「SELF LINK」システム概要


また、会話の流れと商品提案を組み合わせることでアップセルやクロスセルにつなげられるため、客単価の向上も期待できる。その場限りの接客ではなく、サイトを訪問した顧客の特徴を記憶し、次に訪問した時もその特徴を踏まえた接客が行えるという。会員サイトにログインしていない状態でも情報を記憶して接客できる。
 
サイト内での商品探しの利便性を高めることにより、サービスへの信頼を高め、LTVの向上を目指すサービスだ。導入にあたってはサイトの改修や、追加のシステム開発は不要。スクリプトのタグをサイトに埋め込むだけで導入できる。
 
6月には、「東急百貨店オンラインショップ」で9日間の実証実験を実施した。「父の日特集」「渋谷ワインステーション」「お中元」のギフト提案で接客を行った。非ユーザーと比べて転換率が約2.5倍、顧客単価は約1.6倍になったという。
 
システムを提案するメインターゲットは、商品数が500品目で、月商1000万円のEC企業だという。初期費用は約100万円から。IT補助金も活用できる。

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