伊藤忠商事、携帯端末のオンライン流通事業へ参入 ECサイトで中古携帯電話を販売

伊藤忠商事は8月12日、100%出資するBelongが運営するECサイト「にこスマ」通じ、携帯端末のオンライン流通事業への参入を発表した。顧客視点・マーケットインの発想に立脚した端末提供を目指す。

Belongは、携帯関連の新規事業を目的として2019年2月に伊藤忠商事の100％子会社(間接保有含む)として設立。中古端末の販売や買い取り、検品等の携帯端末のオンライン流通に関する実証実験を経て、このほどECサイト「にこスマ」を通じて携帯端末のオンライン流通事業に本格参入した。厳格な検査により、高品質で低価格な中古携帯端末をオンラインで販売する「にこスマ」は、伊藤忠商事が長年培った携帯端末流通事業のノウハウや海外の調達ネットワークを活かし、多様な端末を販売するとしている。

携帯端末のオンライン流通事業参入にあたり伊藤忠商事は、総務省が推進する携帯端末代金と通信料金を分ける分離プランを背景に、これまでに無い新たな携帯端末流通のかたちに期待が高まっている。加えて、新型コロナウイルスの影響により、従来の店舗型の携帯端末販売だけではなく、オンラインを活用した新たな購入体験が求められてきているとの考えを示した。

顧客への丁寧なサポートと、顧客視点・マーケットインの発想に立脚した端末提供を目指し、将来的にはアジアを中心とした海外市場も視野に事業展開を加速させていくとしている。