eBay Japan合同会社は10月1日、博報堂の横山昴氏の協力のもと、学校法人滋慶学園・福岡デザイン&テクノロジー専門学校(福岡テック)において、特別講座「メガゼミ」を開講した。デジタルネイティブ世代独自の言葉を持つ学生が創作したキャッチコピーは、Qoo10セールのプレスリリースに採用された。
専門学校とeBay Japanのニーズが合致して実現した「メガゼミ」
eBay Japanでは社会貢献活「MOVE」の一環として産学連携を推進している。そこにはデジタルネイティブ世代の学生に寄り添い、エンゲージメント(絆)を深めていくことで、ECビジネスの未来、そして社会課題解決の扉を開いていく狙いがある。
一方、専門学校のミッションは即戦力の育成。そのため、福岡テックでは各業界の最先端で活躍している人材を招いた特別ゼミ・講義を年間約50回開講している。加えて、日頃からインターネットショッピングに慣れ親しんでいる学生にとって、EC業界は就職先としても人気が高い。そこで、学生との親近感がある「Qoo10」に白羽の矢を立てたのである。
この両者のニーズが合致して、実現したのが「メガゼミ」である。「Qoo10」の戦略マーケティング室部長のモラーノ 絢香氏と博報堂のトップクリエイターである横山昴氏がタッグを組み、「愛されるプロモーションづくり」というテーマでワークショップ形式の特別講座を実施した。
「“愛されるプロモーション”の重要な要素の1つは、“楽しみ”が内包されていることです。実はeコマースの“e”は、エンターテイメントの“e”でもあると考えています。このことを学生と共有しながら、キャッチコピーを考えてもらいました」(モラーノ氏)と話した。
学生の成果を「20%メガポ」のプレスリリースに採用
「メガゼミ」の最大の特徴は、実際に学生たちが創作した成果を、社会に送り出している点にある。今回は「Qoo10」が展開するキャンペーンの1つである「20%メガポ(2024年10月1日~ 8日開催分)」のプレスリリースに採用した。
見事、採用されたキャッチコピーは「メガポで宝探し!」。このコピーに遭遇した際に、モラーノ氏と横山氏は思わず、「顔足りない」という言葉を思い起こしたという。
若者の実際の会話から耳にした言葉だが、eコマースのセールやキャンペーンでさまざまな商品を購入できたため、まだ使用していない新品の化粧品が残っているという意味である。
楽しみながら多種多様な商品の中から選別し、購入するデジタルネイティブ世代の傾向を、「宝探し」というキーワードで直感的に言い表している。
「学生たちが創作した、バイアスが掛かっていないキャッチコピーは新鮮で、新たな気付きや洞察を与えてくれました。単にキャッチコピーの創作に終わらせることなく、次のアクションの糧にしていきたいと考えています」(モラーノ氏)と話す。
eBay Japanでは「メガポ」などのタイミングに併せて、今後も継続的に開催していく予定だ。