I-neは10月23日、トゥヴェールの株式を取得し、完全子会社化すると発表した。トゥヴェールの全株式を100億円で取得する。同日、株式譲渡契約を締結し、10月31日に株式譲渡を実行する予定だ。成分研究化粧品として、シミやニキビ対策商品に強みのあるトゥヴェールを傘下に加えることで、スキンケアの品ぞろえを拡充し、売り上げ拡大につなげたい考えだ。
I-neは2023年2月に発表した中期経営計画において、2025年12月期に売上高550億円、営業利益率13％の達成を目標としている。この達成のため3つの基本方針として、①へアケア系・美容家電の継続成長 ②スキンケア他の拡大 ③グローバルの展開のさらなる成長加速――を掲げている。
トゥヴェール社は2002年の創業以来、一人ひとり違う顧客の肌悩みやニーズに向き合い、先進的で高品質な化粧品を開発・提供してきた。皮膚科学に基づき厳選した成分と配合技術の研鑽により作り上げた成分研究化粧品の展開により、売上高・営業利益共に成長を続けている。2024年6月期の売上高は41億円、営業利益は13.5億円と高い収益力を誇り、2024年6月期末の純資産が24.9億円、自己資本比率77%と高い財務健全性を維持している。
トゥヴェール社がI-neグループに加わることにより、スキンケア他カテゴリにおけるブランドポートフォリオが拡充される。I-neとの経営統合を通じてサプライチェーンの効率化を図ることで、トゥヴェールの収益力をさらに向上できる見通しだ。
さらに、I-neの強みであるデジタルマーケティングやオフラインチャネルにおける配荷力、ブランド創出力や当社独自のブランドマネジメントシステムを最大限に活用し、EC・オフラインチャネルにおけるトゥヴェール社商品の拡販や新商品の開発を通じて、同社事業のさらなる成長を目指す。
今回のM&Aは、両社の協業によるシナジーを創出することで、I-neグループの掲げる基本方針に沿って事業を成長させ、中期経営計画の達成の確度を高めることができるものと判断し、株式取得を決定したという。
トゥヴェールは、株式譲受実行日の10月31日付にてI-neの連結子会社となる予定であり、連結業績への取込については2024年11月度からを予定している。今回のM&Aによる2024年12月期の連結業績や2025年12月期の連結業績予想に与える影響については、現在精査中だという。株式取得が完了した後に、判明次第速やかに報告する。
