MICIN(マイシン)は、オンライン診療・オンライン服薬指導プラットフォーム「curon(クロン)」を運営している。同プラットフォームに登録している医療機関数は、国内最大規模の6000件以上となっている。コロナ禍で登録医療機関数やユーザー数が爆発的に増加。コロナ後も、安定的に伸びているという。
「curon」を使うと、オンラインで医師の診察を受け、医療用医薬品を購入できる。
「curon」上で希望する医療機関を予約し、診察を受ける。診察後は、希望する薬局からオンライン服薬指導を受ける。その後、薬局が、顧客に医療用医薬品を発送するという流れだ。
▲オンライン診療・オンライン服薬指導プラットフォーム「curon」「curon」は、花粉症の患者が利用するケースが多いという。生活習慣病を抱えるユーザーが、血圧や尿酸値の数値を下げる薬を購入するために利用するケースも多いという。内科を受診するユーザーが最も多く、耳鼻科や小児科も多いとしている。
「オンラインで診察を受けても、対面での診察が必要だと医師が判断すれば、医師が対面での来院を必ず促す。それよりも、慢性疾患でも症状が安定している場合や、急な発熱で病院に行けない場合などに利用されることが多い」(オンライン医療事業部 熊沢恭志副部長)と話す。
「curon」を現在多く利用しているのは、30~40代のITリテラシーの高い層だという。同社では今後、マイナ保険証や電子処方箋などの仕組みが整えば、オンライン診療を利用するユーザーが拡大していくと見込んでいるという。現在のユーザーがシニア層にスライドすれば、利用率はさらに高まると考えているそうだ。
「curon」には、オンライン服薬指導や、薬の発送を行う薬局も、約6000件が登録している。ウェルシアやマツモトキヨシ、ココカラファインなど、大手ドラッグストアチェーンも登録しているという。
「『curon』はユーザーの8割がリピートしている。現在は使ったことがない人が多いが、一度使えば便利さを体感してもらえる」(同)と話している。