ZAIZEN(ザイゼン)が展開する室内用大型遊具のサブスクリプション(サブスク)サービス「Circle Toys(サークルトイズ)」の利用者が、安定的に増加している。
希少性の高い商品を取り扱い、SEOを強化していることが利用者獲得に奏功している。WEBマーケティング部・Circle Toys 営業担当の佐藤史章氏は、「利用者数などは、当初の事業計画を上回っている」と話す。
「Circle Toys」はジャングルジムやブランコ、すべり台などの室内大型遊具を毎月定額でレンタルできるサブスクサービス。玩具のサブスク市場において、知育玩具やキャラクターグッズなどを提供する企業は多いが、大型遊具を取り扱っている企業は少ない。
▲室内で使えるブランコやすべり台などの大型遊具をレンタル「ユニークな商品を取り扱うようになったのは、代表の江川の経験が関係していた。江川が子育てをしていたとき、自宅にすべり台を設置していた。だが、子どもが大きくなると、すべり台は不要になり、捨てるしかなかった。お金を払って購入したものを、お金を払って処分する。その経験から大きな遊具のレンタルは需要があるのではないかと思ったようだ」(佐藤氏)と話す。
2021年9月にサービスを開始したが、当初は顧客獲得に苦戦したという。サービスの認知がなく、すでに「トイサブ!」などの先行企業が存在していたことで、思うように顧客を獲得できなかった。
「大型遊具を取り扱うことで、当社のサービスの認知は徐々に獲得できたが、大型遊具の送料が高額だったため、それが利用者に二の足を踏ませているのではないかと考えた。そんなときに、江川から送料無料のプランを作ろうという話が出た」(同)と話す。
送料を自社で負担するように調整し、送料無料で大型遊具を届けるプランを提供した。その結果、「2022年初頭から『大型遊具を送料無料で届けてくれるサービスがある』と口コミで認知が徐々に広がっていった」(同)と話す。
サービス開始当初、アフェリエイト広告や、幼稚園への営業活動などを実施し、サービスの認知を拡大した。幼稚園に通う子どもの親に「Circle Toys」のチラシを配布して、利用を促した。
SEO対策として、大型遊具を室内で遊ぶ方法などを紹介する記事を配信している。
「大型遊具は強いワードになっており、大型遊具、レンタル、サブスクなどで検索したときに当社のページに辿り着けるような仕掛けをしている」(同)と語る。