日比谷花壇、企業コラボで顧客広がる 商材を制限せず幅広い層へアプローチ

フラワーギフトなどをネットでも販売する日比谷花壇は、企業とのコラボレーション商品の販売を強化している。

花とコラボ先のアイテムを組み合わせた商品のほか、同社のデザイナーが描き起こした花のイラストを使用したパッケージや文房具なども手掛ける。

最近では、ヨックモックの季節限定商品のパッケージデザインを手がけ、「日比谷花壇オンライン」ではアレンジメントとのセット販売をしたりしてECサイトの利用を促進している。

コラボ先の業種や商材は制限せず、花を用いた企画や商品開発でバリエーションを広げている。


▲プチカヌレ専門店「COMME PARIS」とコラボした母の日限定商品

コラボ先の商品の利用者などに「日比谷花壇オンライン」が知られるきっかけにもなり、新規顧客の獲得につなげている。

誕生日ギフトの新企画として、7月18日にはバルーン付アレンジメント「そのまま飾れる推し色ブーケ」の販売を始めた。気持ちを伝える花を改めて提案しながら、ファンたちだけで祝う誕生会の利用を提案した。商品の反響は大きく、購入者の4割が同社サイトの新規顧客だった。今後は販促企画に取り組み、露出を増やしていきたい考えだ。

ECサイトは、急いでいる時に商品選びがスムーズに行えるように、ポップアップやグローバルメニューを工夫して、目当てのアイテムにたどり着けるようにしている。離れている相手への贈り物として、商品開発や売り場作りを今後も強化していき、「ゆりかごから墓場まで寄り添えるパートナーに」（リテール第1事業部 オンラインセールスグループ 横山哲大氏）という目標に進んでいく。