三井不動産、冷凍倉庫などEC物流強化 ロジ新事業戦略を発表

三井不動産は7月11日、グループ長期経営方針「&INNOVATION2030」のもと、今後のロジスティクス事業における新戦略を発表した。不動産デベロッパーの枠を超えた「産業デベロッパー」として物流業界の持続可能な成長に寄与するとしている。
　
物流ソリューションの提案などによるサプライチェーン改革を支援する「MFLP＆LOGI Solution」や、今年4月から始動している通販やEC事業者の成長を支援するシェアリング倉庫「MFLP＆LOGI Sharing」、ECや冷凍・冷蔵の食品に対応する「冷凍・冷蔵倉庫の開発」など、通販・EC領域に対する事業も強化していく。
　
三井不動産グループが展開する物流施設「MFLP」では初となる全館冷凍・冷蔵の倉庫「MFLP船橋南海神」「(仮称)MFLP杉戸」の2物件を開発する計画。冷凍・冷蔵倉庫が集まる千葉・船橋や神奈川・厚木エリアを中心に、今後も全館冷凍・冷蔵倉庫の開発を推進していく。


▲「(仮称)MFLP杉戸」の外観
　
今回の戦略発表では新規開発を進めている物流拠点や、これまでの投資額が累計約1兆2000億円に拡大したことも明らかにした。
　
その他にも、街づくり型物流施設であり、ドローン物流配送などの実証実験を行う「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」が今年9月末に竣工することや、データセンター事業の拡大、ESG（環境・社会・ガバナンス）への取り組みを強化していくことも発表した。
　
発表会ではロジスティクス本部長の篠塚寛之執行役員が戦略を述べた。