2024.06.18

【「FUJIMI」「GINZUBA」の展望は?】トリコ 花房CEO、加藤氏「オフラインを効果的に活用」

花房香那CEO(左)と加藤敏美CO‐Founder(右)


ポーラ・オルビスグループのトリコは今年、パーソナライズビューティーケアブランド「FUJIMI(フジミ)」とヘアケアブランド「GINZUBA(ギンズバ)」において、さらなる成長を図る計画だ。「FUJIMI」ではプロテイン飲料以外の商材販売、「GINZUBA」では3層補修トリートメントに続く新商品を販売し、さらなる顧客獲得を目指していく。花房香那CEOに「FUJIMĪ」の昨年の振り返りと今年の展望、ブランドマネージャーの加藤敏美CO‐Founderに「GINZUBA」の状況と今後の展望などについて聞いた。



市場は拡大傾向


ーー2023年に「FUJIMI」をリブランディングした。その後の「FUJIMI」の成長はどうか?

花房:プロテインをはじめ、多くの人から商品を購入してもらっている。「FUJIMI」は2019年に立ち上げたブランドだ。ブランドの立ち上げ背景には私の実体験が関係していた。世の中には多くの商品が流通し、どの商品が私の身体に必要なものなのかが分かりづらくなっていた。手軽にその人にとって最適な商品を摂取できる。このことを念頭に置き、消費者に合わせた成分をパーソナライズで届けるというコンセプトを軸に、フェースマスクやプロテインなどを販売してきた。

現在ではブランド誕生当初と比べて、世の中にパーソナライズの概念が広まり、パーソナライズをテーマとしたブランドも増えた。そのような状況の中で、改めて、「『FUJIMI』はパーソナライズを通して顧客に何を届けるのか」を見つめ直すことにした。

「FUJIMI」では、プロテインだけではなく、スキンケアの商材も販売し、「パーソナライズビューティーケアブランド」として、変化するお客さまの人生に伴走し、自分らしく輝く人生をサポートしていくことにした。リブランディング後も、プロテインの販売は好調だ。プロテインは市場が拡大傾向にあり、ポップアップショップでもプロテインに興味を寄せる人が多かった。

ーー「FUJIMI」では、今年どのような販売戦略を掲げているのか?

花房:プロテインを取る人、プロテインに興味を持つ人が多いため、プロテインはまだ需要が高いと考えている。当社としては、今年もプロテインを中心とした商品の販売に注力していく。プロテイン関連商材を拡充することにより、プロテインを飲料として飲むことに飽きた人や、飲料として取ることに抵抗がある人からの購入にもつながりやすくなるだろう。

このほか、カスタマーサポートも強化していく。当社の「FUJIMI」の考え方は、その人に合った美容をサポートすること。過去の調査でも、当社の顧客は「きれいになりたい」と思う人が多い。

そのため、顧客対応でも、よりその人に適した高精度な対応、よりきれいになれる情報を「LINE」で発信していくことなどを検討している。商品だけでなく、カスタマーサポートでも、顧客のきれいになりたいという思いの実現に向けてサポートしていく。

ーー2023年は頻繁にポップアップショップを展開していた。手応えはどうだったか?

花房:ポップアップショップは、ほぼ毎週のペースで実施していた。「ららぽーと」や「イオンモール」などに出店してきた。主にファミリー層がいるところへ積極的に出店してきた。プロテインに関しては、その場で購入してくれる人が多かった。プロテインは味への不安が大きい。そこで”試飲”を行い、味への不安解消に注力した。さらに豊富な美容成分が入っていることをきちんと伝えて、購入につなげてきた。

ーー「FUJIMI」はこれまでウェブ広告を中心に集客を図ってきたと思う。近年のEC市場はCPA(顧客獲得単価)の上昇が問題視されている。貴社は今後もウェブ広告を中心に集客を図るのか?

花房:広告だけでなく、先ほども申し上げたようなオフライン展開もうまく活用して、集客拡大を目指していく。

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