2024.06.01

【「楽天」2024年夏トレンド予測】「酷暑お出かけ新定番」「節約ホビー飯家電」「ガチ世界グルメ」に注目

楽天グループ 楽天市場マーケティング部 牛島寿々佳氏が「夏トレンド予測」を発表

楽天グループ(楽天)は5月30日、購買データや一般消費者へのアンケート調査をもとにした「『楽天市場』2024年夏のトレンド予測」を発表した。

トレンドを表すキーワードとして、①酷暑お出かけ新定番 ②節約ホビー飯(めし)家電 ③ガチ世界グルメーーの3点を挙げた。


暑さ対策商品が進化、新定番が台頭


1つ目のキーワードである「酷暑お出かけ新定番」では、「暑さ対策関連商品はユーザーニーズに合わせてどんどん進化している。定番商品にさらに付加価値が加わることで、新定番の暑さ対策商品として注目が集まることを予測する」(楽天グループ 楽天市場マーケティング部 牛島寿々佳氏)と話す。

「楽天市場」では30万点以上の暑さ対策関連商品を取り扱っている。近年、夏の酷暑が続いていることで、暑さ対策商品の売り上げが伸びており、2023年の流通総額は前年比約1.3倍に拡大したという。

外出時に使用したことのある暑さ対策商品について複数選択で尋ねたところ、「日傘」「日除け帽子」「接触冷感服・機能性インナー」「携帯扇風機(ハンディファン)」「ネックリング、冷却タオル」などが多く利用されていることが分かった。

近年、暑さ対策商品はユーザーの目的や用途に合わせて進化している傾向にあり、例えばハンディファンは、従来型の手持ちタイプに加え首掛けタイプ、ベビーカーに取り付けられるタイプなど多様化している。

今年の夏は、こうした利用シーンに合わせて使い分けられる商品に注目が集まるとみられる。そのほかにも、ミスト噴射機能のあるドリンクボトル「ドリンクミスト」や「ミストシャワー傘」、帽子の内側に入れる「帽子用クールパッド」などの商品が登場している。



「楽天市場」における日傘の流通総額は2019年からの4年間で約4.3倍に拡大し、同期間における男性による購入は約23.8倍と大きく伸長した。今回の調査でも「男性が日傘を持つことに抵抗がない」と約4割が回答、約3割が「以前は抵抗があったが今は抵抗がない」と回答していることから、以前よりも男性に日傘が浸透している傾向がみられる。



男性向けの日焼け止めについても2023年の流通総額が前年比約3.8倍、日焼け止め機能を持つBBクリームは約4.3倍と、日焼け対策全体への関心も高まっていることがうかがえる。

さらに子ども向けの暑さ対策においても、日常的に使用するアイテムに冷却機能などを追加できる商品が人気を集めている。一例として、ランドセルパッドの2023年における流通総額は前年同期比で約1.7倍、ベビーカー保冷パッドは約1.2倍、子ども用日傘が約1.3倍に伸びており、今夏もさらなる伸びが期待される。




食費の節約につながり、料理を楽しめる家電が人気に


2つ目のキーワードとして挙げた「節約ホビー飯(めし)家電」は、「節約志向の高まりなどから、食費の節約につながり、料理を趣味のように楽しめる家電を総称して、『節約ホビー飯家電』と名付けた。この夏はキッチン家電の活用がますます拡大すると予測する」(同)と紹介した。

「楽天市場」では、家電ジャンルにおける「フードドライヤー」「ヨーグルトメーカー」「豆乳・スープメーカー」「アイスクリームメーカー」などの「節約ホビー飯家電」の直近3カ月の流通総額が、前年同期比で約2倍と好調に推移しているという。


▲写真左から「プリンセス フードドライヤー」、「ビタントニオ ヨーグルトメーカー」、「レコルト自動調理ポット」

実際の購入ユーザーからのレビューによると「市販のものより自分で作るとおいしい」「工夫しながら作るのが楽しい」といった声に加え、「購入すると高いため安く作れる」「節約をしたいと思い購入した」などの声が寄せられており、市販でも手に入るものを自宅で楽しく作ることができる「節約ホビー飯家電」の注目がますます集まると予測している。


海外気分を手軽に堪能できる本格グルメの需要増


3つ目の「ガチ世界グルメ」は、「日本にいながら海外気分を手軽に堪能できる本格的な海外グルメの需要が高まると予測する」(同)と話す。

2022年の新語・流行語大賞には、日本人の味の嗜好に合わせた中華料理ではなく、中華圏の人が実際に食べているような本格的な中国の料理を指す「ガチ中華」がノミネートされ、中華料理をはじめとする本格的な現地のグルメに注目が集まった。

「楽天市場」においても、世界各国からのお取り寄せグルメの流通総額がここ数年で拡大しており、上位20カ国の2023年の流通総額は、2019年比で約3.3倍に伸長している。



中でもシンガポール料理が約14.2倍、ペルー料理が約14.1倍、トルコ料理とメキシコ料理が約6.7倍と大きく伸びており、各国のグルメの需要は今後も高まると予測される。


▲写真左からペルーの「インカコーラ」、ポーランド料理の「ピエロギ」、韓国料理の「鉄板チュクミ焼き」

調査で「今年の夏に海外旅行に行く予定の有無」について尋ねたところ、「海外旅行に行く」と答えた人は全体の4.4%で、「行きたいが行けない」もしくは「行きたくない」と回答した人は95.6%という結果となった。

その理由には「家計に余裕がないから」という回答が1位に挙がった。また、「現地の人が食べるような世界グルメを食べてみたい理由」についても聞いたところ、「一度も食べたことのないものを食べてみたいから」「非日常を味わいたいから」が上位に挙がり、普段食べることのないような珍しい料理への関心が高いことが分かる。

「ガチ中華」に代表される本格的な各国料理「ガチ世界グルメ」は、日本にいながらも、本格的な現地の味を楽しむことで実際に訪れたかのような気分を手軽に堪能できることから、今後さらに需要が拡大し、お取り寄せにおいてもトレンドとなることが予測される。

楽天は6月3日午前10時から「楽天市場 2024年暑さ対策フェア」の特設ページを開設する。冷感寝具、暑さ対策家電など家の中での対策グッズ、紫外線対策商品などお出かけ時の対策グッズなど、夏を快適に過ごすためのコンテンツを紹介する予定だ。



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