2024.04.24

丸万、卸専業のリスクをECで軽減 M&AでEC参入が実現

北尾郁哉社長

海外の加工食品や洋酒の卸などを展開する丸万は2024年1月、ECを開始した。先立つ2023年7月に同社は、ECの支援やロールアップを行うACROVE(アクローブ)と資本提携を行っていた。資本提携を行い、ECを開始した背景には、コロナ禍を経て、「卸専業ではリスクが高い」と考えたことがあったようだ。
 
1946年創業の同社は、輸入品の食品や洋酒を取り扱っている。「卸専業で展開する中、世の中的にも『なぜECをやらないのか』という声が増えてきていた。コロナ禍で消費動向が変わった際にも、ECを始めることを考えたが、人員がいないこと、ノウハウがないことがあり実現できなかった」(北尾郁哉社長)と話す。

2023年7月にアクローブと資本提携を行った上で決め手となったのは、EC事業に強みを持っていたことだったという。「当社だけではECを始めることすらままならない。そこで、M&Aに興味を持ち始めた」(同)としている。


▲多様なお酒を販売

同社は2024年1月、アマゾンでの販売からECを開始した。4月からは、楽天市場での販売も開始したという。「当社で取り扱っている商品は、数千品目に上る。まずは商品ジャンルを広げるのではなく、需要の高い商品を見極めつつ、厳選しながら販売していきたいと考えている」(同)と話す。
 
「酒ECには、『ワイン』『焼酎』など、ジャンルに特化したショップも多い。当社としては、豊富な商品数を生かしつつ、幅広いジャンルのお酒を、コアなファンに届けられるECサイトにしていきたい。まずは3年で、ECの年商を1億円まで高めたい」(同)と話している。




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