2024.03.20

映像配信ソリューション「Tig」のパロニム、4.5億円を調達 マーケティング強化などに活用

パロニムは3月19日、Globa Hands-On VC、およびソーバルを引受先とした第3者割当増資により、4.5億円の資金調達を実施した。調達した資金は、インタラクティブ映像配信ソリューション「Tig(ティグ)」のマーケティング強化、事業拡大のための人材採用の強化などに活用する。

パロニムは、「世界中から愛され必要とされるRe:design ITカンパニーになる」をスローガンに、動画やライブストリーミング内に存在するさまざまな情報に、「触れる」だけで検索することなくアクセスすることができるインタラクティブ映像配信ソリューション「Tig」の開発と提供を行っている。

このほど、Globa Hands-On VC、およびソーバルを引受先とした第3者割当増資により、4.5億円の資金調達を実施した。これにより累計資金調達額は14億円なった。

本ラウンド以降のリード投資家となるGloba Hands-On VCは、米国と日本のさまざまなビジネス分野における著名人で構成されるVCで、日本のスタートアップ企業の海外進出に必要なProduct Market Fitの追求や海外VCからの調達、人材採用を含めたグロース支援をしている。「Tig」の理念や技術、サービスの成熟レベルがグローバルでも高い競争力を持つと捉え、狙えるマーケットの規模への期待を受けての投資となった。

同様にソーバルは、ソフトウェア並びにハードウエアの開発等に関するサービスを提供するエンジニアリング事業を展開するスタンダード上場企業であり、2021年12月にはAIなどの新技術領域に対して経営リソースを集中していくことを重要施策に位置付けている。特に、アパレル分野を中心にAI エンジニアリングのサービス展開を模索する中、パロニムが提供する「Tig」とのシナジーに期待を受けているとし、業務提携契約も締結。「Tig」から取得したデータをソーバルのAI技術で分析・運用し、個々のクライアントやユーザー(消費者)ニーズに合致させたこれまでにないレコメンドエンジンなど、かねてより構想してきた「Tig AI」サービスの実現を年内に目指す考えを示した。

今回調達した資金は、「Tig」の認知を広げるためのマーケティング強化、国内・海外を含めた事業拡大のための人材採用の強化、「Tig AI」「Tig Media Platform」など全体構想のラストマイルとなる開発に活用する。

映像を起点とした情報発信/収集が急速に進む中、「Tig」の導入企業での高い実績も続出し、ソリューションの価値が証明されるフェーズとなったとし、この価値を世界中のより多くの企業、ユーザーに届けるべく事業拡大を推進していく考えを示した。


【投資家からのコメント】

・Global Hands-On VC 代表取締役 安永謙氏

パロニムへの投資について、心から嬉しく思います。過去、ライブEコマース市場は主に中国で発展してきましたが、今後は日本や米国を中心に新たな展開が期待されます。

パロニムが提供するダイナミックでインタラクティブなライブEコマースは、顧客にとって楽しい体験をもたらすことで、Eコマースの未来を変える可能性を秘めていると信じています。

パロニムには素晴らしい経営陣が揃っており、今後は海外進出を含め、会社の成長を加速させるためのサポートを積極的に行っていきます。


・ソーバル 代表取締役社長兼最高経営責任者 推津敦氏

パロニム社が展開しているTig並びに今後リリース予定のサービスと、ソーバルが持っている技術力、特にAIの技術を組み合わせていけば、インタラクティブ動画のマーケットにおいて非常に優位に立てると信じています。

今回の提携において、両社の強みはより強く、弱い部分はお互いに補完しながら成長・成功していければと思っています。




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