2024.03.12

栁瀬良三製紙所、和紙に触れ、知ってもらうECサイトを展開

手すき和紙の製造販売を行う瀬良三製紙所は、ECサイトで伝統の越前和紙を幅広い人に訴求している。包み紙や手紙に使える和紙のほか、和紙を使用したハンドメードの小物を販売展開している。

1946年に創業し、「くらしに溶け込む和紙」をコンセプトとした和紙を提供してきた。日本で唯一の紙の神をまつる岡太神社と大瀧神社の参道で、職人たちが約1500年の伝統があるという越前和紙づくりに励んでいるという。
 
同社が展開する和紙は、一つずつ手作りで加工している。「手仕事のため、形状や大きさに若干のばらつきがあるのが特徴で、それこそが手作りならではの味わい」(同社)と言う。
 
手すきの紙のほか、金型を載せてシャワー状の水滴の勢いを活用して柄を生地に写し込んだ「金型落水紙」もラインアップする。


▲金型落水紙

ECサイトで展開しているのは、和紙の魅力を幅広いユーザーに訴求するために用意した自社ブランド「RYOZO」(リョウゾウ)の商品だ。手すき和紙や扇子など、同社の紙を用いてハンドメード作家が作った小物を用意した。
 
「1500年以上の歴史伝統のある越前和紙、当社の紙を皆さまに触れて知ってもらうためにオープンした」(同社)。

ECサイトを開設したのは、コロナ禍が猛威を振るった2020年。当時、「越前和紙大堀出し市」や「越前和紙紙祖神」が巡行する祭りが中止となった中でも、ECサイトで期間イベントを開催してきた。
 
コロナが落ち着いた現在では、出張による紙すき体験などを再開している。





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