2024.03.05

オークネット、デファクトスタンダードとJOYLABを買収 BEENOSは海外EC事業に集中

オークネットは2月14日、BEENOの子会社で、ブランド品のネット買取・販売サービス「ブランディア」を運営するデファクトスタンダードと、酒類の買取販売を行うJOYLABの2社を子会社化すると発表した。2社の全株式を約29億円で取得する。2月14日に株式の譲渡契約を締結し、4月30日に株式の譲渡を実行する予定。

オークネットは循環型流通のマーケットデザインカンパニーとして、中古車・中古デジタル機器・ブランド品・花き・中古バイク・中古医療機器など幅広いアイテムの二次流通を、オンラインオークションを通して担っている。2022年に中期経営計画「Blue Print 2025」においてM&Aに関する投資を目標に掲げるなど、さらなる事業規模の拡大や流通形態の多様化を目指している。

同社のライフスタイルプロダクツ部門では、BtoBオークションを主体としたブランド品の二次流通サービスを提供しており、2020 年にギャラリーレアを傘下に入れるなど、ブランド品のグローバルな総合流通プラットフォームとして成長を続けてきた。競合との競争環境の変化により、今後の継続的な成長に向けては、流通ネットワークのより一層の拡大が必要となっている。

デファクトスタンダードは「ブランディア」の商標でブランド品の買取・販売サービスを提供し、消費者から高い認知を獲得していることから、CtoB、BtoCの両面から一般消費者との接点を強化できる。デファクトスタンダードの2023年9月期の売上高は、前期比2.8%減の116億4600万円だった。

JOYLABは酒類の買取・販売サービスの提供において、これまで順調に業容を拡大するなど業界において確固たる地位を築いている。ライフスタイルプロダクツ部門が有する既存ネットワークとのシナジーを通して、オークネットグループの収益力向上や競争力の強化が見込めるという。JOYLABの2023年9月期の売上高は、前期比14.3%増の34億1000万円だった。

オークネットは今回のM&Aにより、ライフスタイルプロダクツ部門におけるリユースブランド品、酒類の流通総額は、業界の上位に位置することとなる。

BEENOSグループは、テクノロジー力とグローバルコマースの知見を生かし、人・モノ・情報とグローバルコマース市場をつなぎ、新しい常識や可能性を提供し続ける「グローバルプラットフォーマー」を目指している。

デファクトスタンダードやJOYLABが手がけているリユース業界では、競合企業がM&Aなどで規模を拡大する流れが加速している。デファクトスタンダードやJOYLABがさらなる成長を目指すためには、新たなリソースや流通網を活用できるグループ外のパートナーに株式を譲渡することが最適であると考えたという。

BEENOSはリユース事業を展開する子会社2社を売却することで、経営資源を中核事業であるグローバルコマース事業などに集中する。






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