2024.02.04

「風蓮の宝石箱」、26年続く「石」のECサイトを運営 勉強会の指摘を反映の結果が奏功

内倉和子社長

パワーストーンの販売・買い付け、オリジナルアクセサリーの作成・販売を行っているアスナは、インターネット黎明期の1998年から、自身で作り上げた天然石・アクセサリーを、ECサイト「風蓮の宝石箱」で販売しており、多くの女性客を獲得している。

ECサイト「風蓮の宝石箱」を立ち上げたのは1998年。「Yahoo! JAPAN」の日本語版が1996年に開始したばかりのタイミングで、まさにネット黎明期といってよいだろう。

小さな頃からきれいな石が好きだったという内倉社長は、いつか「石」を商売にしたいと考えていたという。システムエンジニアの経歴も持つ内倉社長は、自分自身でECサイトを構築し、事業を始めたという。ECサイトの「カート」機能も、自身でプログラムしたとしている。

当時は、ほかに天然石を販売するECサイトが少なかったため、ECサイトを立ち上げてから半年程度で、月に数百万円の売り上げがあがるようになったという。

順調に売り上げを伸ばしたものの、ある時から売り上げが伸び悩み始めたとしている。そのことを、ECサイトを経営する人たちの勉強会で相談したところ、サイトのデザインに対して「自己満足のサイト」「何屋さんか分からない」などと多くの指摘を受けたという。

これらの指摘をもとに、ECサイトのリニューアルを実施した。ターゲットを女性に設定し、よりパワーストーンが商材であることが分かりやすいデザインに変更したという。

現在のサイトデザインは、制作会社に頼んで制作したものだが、基本的なデザインの基調はリニューアル時から変わっていないという。

実際に現在のサイトを見ると、一見して「女性向けだ」と感じられるデザインになっている。全体的に線の細いサイトデザインとなっており、淡い色調を多用。チョウのサイトアイコンを使用している。

リニューアルが奏功し、設定したターゲットどおり、女性客が圧倒的に多くなったという。以来、売り上げも安定するようになったとしている。

内倉和子社長によると、「あまりに商品が増えてきており、自宅での管理ができなくなっている。倉庫も借りているくらいだが、これからも事業規模の拡大を狙っている。これまでは家族で運営してきたが、人を雇い入れて回転を上げていきたい」とのことだ。




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