2023.12.09

DUO RING、人気作と眼鏡が共演 「東方プロジェクト」コラボは400本が10分以内に完売

普段使いできるデザインのコラボ眼鏡(左)、常田瑛久社長(右)

眼鏡の企画販売などを手掛けるDUO RING(デュオリング)は2012年から、アニメやゲームなどとコラボレーションした眼鏡を販売するECサイト「執事眼鏡eye mirror ONLINESHOP」の運営を行っている。

もともと眼鏡店で店員をしていたという常田瑛久社長は、若い人に「いろんな眼鏡があることを知ってほしい」という思いから、切り口のひとつとしてアニメコラボの眼鏡を販売する会社を立ち上げた。「約12年前から、5000円代の安価な眼鏡が出てきて、若者は安い眼鏡しか買わなくなった。手ごろな値段の商品と差別化を図れば商売になると思った」と話す。

版権元とのつながりも資金もない中からスタートしたという第1弾の企画は「東方プロジェクト」とのコラボだった。「この作品の作者に許可を取り、同人誌を描いている作家のデザインから眼鏡を作った。眼鏡は3次創作になる」(同)。

眼鏡2種類を200本ずつ、合計400本をECサイトで販売したところ、5~10分で完売した。販売することをX(旧ツイッター)で告知して話題となり、ニュースサイトや各まとめサイトで取り上げられた。
 
「アニメコラボの良さは、小さい会社でもコラボ先が大きければヒットの可能性があること」(同)と話す。広告を一切行わなくても、買いにくるファンがいる。この第1弾商品のヒットを機に、人気作品とのコラボも増えて、これまで約400モデルの眼鏡を製造している。1年間のコラボは約15作品、眼鏡は約40モデルに上るという。

眼鏡は、企画から販売までに約1年の期間がかかるそうだ。作品が流行ってから商品を作るのでは遅く、ヒットしそうな作品を見出すことも重要となる。

常田社長は普段から掲示板や動画の口コミを見て、盛り上がってきていると感じた作品に声をかける。「小規模の会社でもライセンスは取得できる。熱意を見てくれる場合もある」(同)。簡単にあきらめず、誠意を持て信頼を得ることが大切と話す。





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