2023.12.04

ニットファクトリー、「ダサすぎセーター」が人気 「銀魂」コラボも好調、あえて奇抜なデザインに

営業2部 藤森崇之部長

ニットや繊維製品の製造販売、OEM事業を手掛けるニットファクトリーは2021年12月から、アニメ・ゲーム作品のニット製品や雑貨のブランド「Palude(パルーデ)」のECサイト「Palude公式通販サイト」を運営している。

同ブランドでは主にルームウエアを展開しているが、クリスマス時期に向けて夏頃から受注を開始する「ダサすぎるセーター」が人気となっている。

米国の文化である「アグリーセーター」とアニメを掛け合わせ、カラフルでキャラクターを前面に押し出した奇抜なデザインが特徴。同社の営業2部の藤森崇之部長は、「イベントやオフ会などに、ネタとして着て行ける」と言う。あえて「やりすぎ」なデザインを意識しているそうだ。

こうしたセーターは2022年から販売を行っており、2023年8月に受注を開始した「幽☆遊☆白書」デザインの物が、X(旧ツイッター)をきっかけに話題となり、8000個の共感が付き、ページビューは528万件になったという。

これに続いて受注を開始した「銀魂」とのコラボレーションセーターも好調となった。「ターゲットは20~35歳で、サブカル好きの社会人。1着で税込1万4300円と高額だが、価格設定においても理解してもらえ、受け入れてもらえたと感じた」(同)。


▲「銀魂」のセーターは11月の内に受注分がユーザーに届き、11月末から一般販売が開始

同社は約30年間、ニットの物作りを行ってきた強みを生かした商品を展開している。「家で楽しむアニメ」「推しのグッズをそろえる」という2つの要素が、サブカル好きな人のライフスタイルに合うとみて、ルームウエアのブランド「パルーデ」を立ち上げた。

「ブランドの認知度を上げたい。これまでのノウハウを生かした品質の良さもある」(同)と話し、ECサイト周りの強化、ポップアップストアなども視野に入れて、ブランド力を上げたいとしている。同時に、OEM事業など他の事業においての認知度向上も目指していく方針だ。





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