2023.11.28

BAKE、新ブランド「しろいし洋菓子店」でファン獲得へ 3年でEC化率2倍へ

ブランドプラットフォーム事業部 部長 西岡純一氏

複数の菓子ブランドを展開するBAKEは10月12日、EC販売に特化した新ブランド「しろいし洋菓子店」の提供を開始した。独自性あるECサイトで新規ファンを獲得し、全体のEC化率を2026年までに現在の約2倍の15%に拡大したい考えだ。


▲サイトのイメージ

全ブランドの実店舗とECサイトの共通会員は、現時点では約40万人いる。同社はEC事業を強化して新たなファンを獲得し、「日本を代表する製菓企業」を目指している。

「コロナ禍で実店舗が大打撃を受け、全体の売上高が約9割減となった。販売チャネルを増やすため、EC運営に注力することにした」(ブランドプラットフォーム事業部 部長 西岡純一氏)と背景を説明する。

新たなECサイト「しろいし洋菓子店」は、架空のパティスリーを舞台とした「物語仕立て」のデザインが特徴だ。

「実店舗の強みである『焼きたてのライブ感』に代わる体験価値を、ECサイトでも表現したいと考えていた」(同)と話す。


▲登場人物のイメージ。ブールドネージュには「楽器職人のスノー」のエピソードがある

商品の種類ごとにキャラクターやエピソードを作ったことで、サイトの来訪者は「没入感」を得ることができる。手応えについては、「今までにない取り組みだが、ビジュアルの効果もあり、意外とすんなり受け入れてもらえた印象だ」(同)と話した。

同サイトでは、商品ごとにバターや小麦粉などの原材料の説明を詳細に載せている。
「お菓子好きの中には、原材料にまで興味を持っている人が多い。自分のペースでコンテンツを読んで楽しんでもらいつつ、食品としての安心感や信頼感へとつなげている」(同)と話した。


▲「しろいし洋菓子店のクッキー缶」

SNSでの発信も強化し、ECサイトやコーポレートサイトへの流入を増やすという。

「EC事業を強化することで、トレンドやニーズをより詳細につかめるようになった。複数の商品をセットで提案するなど、販売に広がりを出せる。『しろいし洋菓子店』の世界観に没入し、実際のお菓子も楽しんでもらいたい」(同)と意気込んだ。







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