2023.10.27

KDDI、バーチャル店舗「αU place」始動 実店舗を忠実に再現、「無印良品」「auショップ」にスマホで来店

KDDIは10月24日、実店舗を空間再現したバーチャル店舗「αU place」の提供を開始した。実店舗の空間を商品陳列から内装の雰囲気まで忠実に再現しており、利用者は最新の展示を見て買い物ができる。まずは「無印良品 銀座」「Lui’s/EX/store」など6店舗が利用できる。実店舗とネットのよさを融合し、新たなショッピング体験を提供する。

KDDIは、「ネットだけでは商品のイメージがわかない」「店員に相談したい」といった人におすすめのバーチャルショッピングサービス「αU place」の提供を開始した。実店舗の空間を商品陳列から内装の雰囲気まで忠実にバーチャル上で再現しているため、商品の置き場所や商品ポップなど、実店舗ならではの工夫で注目ポイントを知ることができる。欲しい商品をタップするとECサイトで購入が可能だ。

【動画で見る「αU place」の紹介】


まずは、無印良品の世界旗艦店「無印良品 銀座」、大人のためのアパレルショップ「Lui’s/EX/store」、マルチ・キャラクター・ブランド「ポケユニ/ポケットユニバーサル」のフラッグシップショップ「ポケユニ ハラジュク」、アートギャラリー・アートトイ・ファッションの3つのジャンルからなる「2G TOKYO」内で展開するPOPUP形式のコンセプトストア「2G POPUP STUDIO」、米を中心とした老舗食品問屋「ヒョウベイ」、au/UQ mobileの製品やサービスをご案内する店舗「au Style SHIBUYA MODI(au Style バーチャル店)」の6店舗を順次利用できる。


▲「無印良品 銀座」


▲「Lui’s/EX/store」


▲「au Style SHIBUYA MODI(au Style バーチャル店)」

利用者は、無料の「αU place」アプリから店舗にアクセスすると、実店舗を忠実に再現したバーチャル店舗に訪れることができる。従来のオンラインストアでは体感することのできない、実店舗で工夫されている内装や照明などの雰囲気、買い物導線、陳列や商品ポップなどを、店内を回遊しながら見ることが可能だ。

バーチャル店舗は、店員が実店舗内をスマートフォンでスキャンするだけで、商品展示が最新の状態にアップデートされる。そのため利用者は、シーズンの移り変わりなどで店内の商品展示やトレンドが変わっても、いつでも最新の展示を見ることができる。

「αU place」では、実店舗の店員からの接客を受けることができ、バーチャル空間からでも、商品に最も詳しい店員に商品に関する相談や質問ができる。本機能は、2023年11月以降の提供を予定しており、最初に対応を開始する「au Style SHIBUYA MODI(au Style バーチャル店)」では、実店舗と同じように店員と相談しながら、機種変更や料金プラン変更などの契約手続が可能。購入機種は自宅に配送される。au/UQ mobileのオンライン手続が不安な人も、機種変更や料金プラン変更などの契約手続ができる。

サービスの開始に伴い、10月24日から「αU place」へ出店を希望する店舗の募集も開始した。店舗の世界観や雰囲気を商圏の制限なく発信できるだけでなく、スマートフォンアプリで店内をスキャンするだけでバーチャル店舗・空間を作成可能なことから、商品を1つひとつCGで作成する必要のあった従来のメタバース出店より、少ない費用や期間でバーチャル店舗の出店を可能としている。なお、店内空間をスキャンする店舗向けアプリ「αU place for BIZ」は2023年内に提供開始予定となっている。


▲店内空間をスキャンする店舗向けアプリ「αU place for BIZ」を年内に提供

KDDIは「αU place」を通じて、店員に相談しながら店舗を見渡して好みの商品を探せるリアル店舗のよさと、どこからでも買い物ができるネットのよさを組み合わせた、新たなショッピング体験を提供していく考えを示した。






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