2020.02.06

【知られざる実力派ソリューション】 〈決済サービス「Komoju」〉多様な決済を一括導入

モモセ・ジャック・レオン代表

カゴ落ちしにくく、越境対応も強み


ゲーム事業やEC事業を手掛けるデジカが提供する決済ソリューション「Komoju(コモジュ)」は、国内の多様な決済手法をワンストップで導入できるだけでなく、海外向け決済の提供も強化している。世界最大のオンラインゲームプラットフォーム「STEAM(スティーム)」を含め、多数の企業に導入している。EC事業者としての知見を生かし、”カゴ落ち”しないシンプルな決済画面を採用。越境EC対応にも強みがある。

「Komoju」は一つのシステムで、コンビニ、クレジットカード、銀行振込、プリペイドカード、PayEasy、デジタルマネーなどの支払い方法に対応できる。手数料率は業界最安クラスを実現している。日本向けの決済に加え、北米向けの決済にも対応可能だ。

「私たちがEC事業者として日本で決済を導入しようとしたときに、さまざまな決済を導入するのに複数の会社と契約する必要があり、システムもバラバラになってしまうことが分かった。導入の費用や手間を考え、自分たちで決済サービスを開発した。EC事業者目線で導入コストを下げている。ユーザーが一つのシステムで決済手段を選び、手続きをスムーズに完了できるようにしている。コンビニ支払いの入金期限を自由に設定できるようにするなど、EC事業者側の利便性を考えた仕組みも備えている」(モモセ・ジャック・レオン代表)と話す。

韓国向け決済を開拓


08年、「Komoju」を開発し、10年から自社サービスとして提供を開始した。14年にオンラインゲームプラットフォーム「STEAM」に導入すると、14年の成長率は日本市場が最も高くなった。韓国向けの決済を開発し、16年に「STEAM」に導入すると、16年の成長率は韓国市場が最も高くなったという。

グローバルECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」が日本に進出したときから、パートナーとして導入企業の決済を支援している。レディースファッションの「COHINA(コヒナ)」や「イチナナキログラム」、抱っこひも販売の「Konny(コニー)」など「Shopify」の導入企業に決済サービスを提供。サイト作成サービス「Wix(ウィックス)」とも連携しており、連携プラットフォームはさらに拡大する計画だ。

「『STEAM』とともに韓国の決済を開拓し、韓国特有のカルチャーバウチャー(文化商品券)を始めとしたさまざまな決済に対応した。このノウハウを生かし、他の企業に向けても韓国向け決済を提供する」(同)と話す。

20年中に韓国や、欧州の一部の国向けの決済に対応する計画だ。さらに台湾や東南アジアに対応エリアを拡大する計画もある。越境ECを展開する企業向けの決済サービスとしても強みを発揮する。

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