2023.04.17

スパイスコードと関通が資本業務提携を締結 次世代汎用OMSの共同開発などで協業

飲食DXプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」を運営するスパイスコードは4月14日、物流サービス事業を展開する関通と資本業務提携を締結した。次世代汎用OMSの開発や相互での顧客・物流・販売チャネルをシェアするビジネススキームの実現、AI・MLなどを駆使したWMS(倉庫管理システム)の共同開発を推進する。

スパイスコードは、日本のフード産業のDXを促進し、サプライチェーンの最適化に取り組む2019年創業のフードテックスタートアップ。飲食店・食料品小売向けにサプライチェーンをサービスとして提供する「ロカルメ・オーダー」を運営する。このほど、関通と資本業務提携を締結した。

関通は、年間約1200万個の出荷実績と関西・関東に21拠点を持つ物流会社。toC・toB問わず、受注から庫内物流までのアウトソーシングの他に、物流システムの販売なども行っている。

今回の協業の背景には、物流の2024年問題、国内で約612万トン発生しているフードロス問題、社会の不均衡問題の大きく3つの課題を挙げた。これらに対応するべく、次世代汎用OMSの共同開発、食品取扱事業者の顧客・物流・販売チャネルのシェアリング、関通の倉庫管理システム「クラウドトーマス」の機能強化の3つの領域で、さまざまな取り組みを推進する考えを示した。



次世代汎用OMSの共同開発では、スパイスコードが提供する飲食DXプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」をベースに、関通が提供する倉庫管理システム「クラウドトーマス」とフル連携することで、完全自動運用を実現した次世代OMS(Order Management System:受注管理システム)の開発を共同して推進。「クラウドトーマス」を利用する企業への新たな機能強化が可能となる。

食品取扱事業者の顧客・物流・販売チャネルのシェアリングでは、関通を利用する食品取扱事業者や、スパイスコードの「ロカルメ・オーダー」の顧客に対して両社のサービス提供を行うことで、双方のサービス拡充を推進する。



「クラウドトーマス」の機能強化では、AIや機械学習などの最適化技術を取り込むことにより、世界で戦えるWMSの共同開発を推進する。



今回の取り組みにあたり、関通の取締役副社長 達城利卓氏は、「このたびの資本業務提携に大きな喜びと大変な興奮を感じております。OMS開発を通じて受注処理業務の完全自動化のイメージがより具体的になり、ECの発展に大きく寄与できると信じております。受注処理の完全自動化により、お客様の手間を圧倒的に減らすことでお役立ちしてまいります。また、サプライチェーン全体でコミュニティやネットワークを構築、拡大し物流プラットフォーム構築を促進するものととらえて、社会に役立つ取り組みとしてまいります」とコメントした。

スパイスコードの代表取締役 中河宏文氏は、「このたび、関通との業務資本提携を発表できたことを大変嬉しく思います。今回の業務資本提携は、お互いの物流ノウハウやテクノロジーを結集し、より良いサービスをお客様に提供すると共に、滑らかなサプライチェーンを社会実装し、大きな社会問題の解決や緩和につながるものと考えています。今後も一層社会に資するサービスの開発を進めていきます」と述べた。




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