2024.05.29

冷凍弁当のサブスク「ナッシュ」、商品企画の方針を刷新 変わるニーズとシーンに対応

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販売本部 広告部広報チーム 檜本修太氏

冷凍弁当のサブスクリプション(サブスク)サービス「nosh(ナッシュ)」を展開するナッシュは2024年6月までに商品の味、内容量、メニュー数を全面的に見直す。商品企画の方針を刷新し、「nosh」をより支持されるブランドへと成長させたい考えだ。
 
「nosh」は糖質30グラム以下、塩分2.5グラム以下に配慮した冷凍弁当宅配食サービス。ナッシュはサービス開始以降、デジタルマーケティングに注力し、2024年2月には累計販売食数が8000万食を突破した。
 
コロナ禍で冷凍宅配弁当市場は拡大した。現在では、冷凍宅配弁当は自宅で手軽に健康的な食事を摂れるという”緊急食”的なニーズから、共働きなどで帰宅時間が遅い中でも健康的な食事がしたいという欲求に変化し続けている。

ナッシュは自社で商品を開発しており、商品の「おいしさ」についても自社内で考え、定義し、評価してきた。だが、顧客からの商品に関する評価を振り返ると、より会社として真剣に商品開発に取り組む余地があったという。

「根源的な欲求である『手軽に健康的な食事を摂りたい』というニーズは変化していないが、求められ方や必要とされるシーンは変化している。『おいしさ』を商品企画と商品開発で研ぎ澄ませるとともに『誰のためか=お客さまのため』という原点に立ち戻り、商品開発を根本から見直そうということが商品開発のプロセスを再考するきっかけになった」(販売本部 広告部 広報チーム 檜本修太氏)と説明する。

商品企画方針の変更点は、主に①商品の味をリニューアル ②商品の内容量を平均230グラム以上に増量 ③商品数を、常時100種類以上に拡大 ④食の安全性への取り組みを強化する――などだ。


▲商品企画の方針を刷新

商品の味のリニューアルにおいては、4月9日に開設した会員限定のオンラインコミュニティページ「みんなの声」を活用する。

「『みんなの声』は『nosh』の会員であれば誰でも参加できるプラットフォーム。商品やサービスに関して、当社から皆さまに『お題』という形で意見を募集する。皆さまの意見については、結果を公開し、いただいた意見に対する商品の改善方針ページの公開も予定している」(同)と話す。

具体的な商品改善を実施し、結果も追って報告する。ナッシュと顧客の相互でやり取りをしながら商品を改善する。顧客の声を把握しながら、より顧客に支持される商品を開発していく。

認知拡大策も強化していく。デジタル広告以外にもユーチューバーなどとのタイアップ企画やイベントへの協賛、SNS運用など、さまざまなチャネルで利用者とのコミュニケーションを図りながら、新規顧客の獲得を目指す。

2024年は新たな試みとして、一部の地域でテレビCMの放送なども計画している。デジタル広告ではリーチしにくい層、特に中高年層やテレビ視聴が主な情報源となっている消費者への訴求を強化していく。




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