2024.03.10

【紅茶の好みに地域差?】神戸紅茶、関西圏ではミルクティー向け商品が人気

「KOBE TASTING BOX(コウベテイスティングボックス)」

紅茶の製造・加工・販売を行う神戸紅茶は、紅茶の茶葉の自社ブランド「神戸紅茶」を販売するオンラインショップ「神戸紅茶公式通販」を運営している。同ショップで一番人気の「KOBE TASTING BOX(コウベ・テイスティング・ボックス)」は、「神戸紅茶」で人気の紅茶7種のティーバッグをセットにしたアソートパック。関東と関西では、7種の中の紅茶の好みに違いがあるのだという。

「KOBE TASTING BOX」は、同ショップの一番の売れ筋商品。人気の「生紅茶(きこうちゃ)シリーズ」全7種類の紅茶のティーバッグがセットになっているアソートパックだ。

パッケージもおしゃれで、1000円を出してお釣りが来るという値段設定。ちょっとした手土産にも適していることから、ギフト用途で選ばれることも多いという。

初めて同ブランドの紅茶を購入する際に、さまざまな味を試してみる目的で「KOBE TASTING BOX」を購入する人もいるという。

面白いことに、同アソートパック内の紅茶の種類の好みが、日本の東西で分かれるのだという。

同アソートパック内でも一番人気となっているブレンド紅茶「イングリッシュブレックファスト」は、ミルクティーとして飲むことがお薦めだという。特に、関西圏や地元の神戸で人気だとしている。


▲『生紅茶イングリッシュブレックファスト』

一方、関東圏に住む人からは、「クイーンズハイランド」など、ストレートティーで飲むことが推奨されるブレンドが好きだという声が寄せられることが多いという。

「朝食にパンを食べることが多い関西圏の顧客は、パンに合うミルクティーを好む傾向があるのではないか。一方、緑茶文化の存在感が大きい関東圏では、緑茶と同じように飲めるストレートティーが好まれるのではないか」とブランド戦略室の久保田陽香氏は推測する。

試飲を行う新作発表会などでも、この地域差を実感することが少なくないという。同社には、紅茶のスペシャリストである紅茶鑑定士が2人在籍しているが、この二人も関西出身で、ミルクティーに合うブレンドが好きなのだそうだ。

久保田氏は「紅茶は”なくても生きていける”嗜好(しこう)品だ。だからこそ地域差が、一層表れやすいのではないか」と話す。商品開発においては、地域による、嗜好性の違いを考慮する必要もありそうだ。




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