2020.05.29

楽天と愛媛県、デジタル化推進の包括連携協定 20%OFFクーポン配布する「お家de愛媛」キャンペーン開催

オンラインで開催した包括連携協定締結式に楽天の野原彰人執行役員と愛媛県の中村時広知事が参加

楽天と愛媛県は5月29日、デジタルマーケティングを活用した県内関連消費の実需創出を目的とした包括連携協定を締結したと発表した。包括連携協定締結式はオンラインで開催。本協定に基づき、6月1から「楽天市場」において愛媛県産品や愛媛の事業者が販売する商品の販売を促進するキャンペーン「お家de愛媛」を開催する。

愛媛県は2018年4月からデジタルプロモーション戦略室を設置し、デジタル活用を推進してきた。2019年からは楽天とEC分野におけるデジタルマーケティングで連携し、同年6月には「楽天市場」内に愛媛県産品などを販売する店舗「愛媛百貨店」を開設した。

今回、さらに取り組みを深めるべく、包括連携協定を締結した。具体的には、以下の6項目において連携・協働する。

①愛媛県版デジタルマーケティングの推進に関すること
②国内外に向けた県産品の販路拡大プロモーションに関すること
③県産品販売促進に連動した観光誘客・消費の促進に関すること
④県内事業者の店舗運営スキル向上に関すること
⑤県庁職員のデジタル人材育成強化に関すること
⑥その他県民サービスの促進に関すること

「愛媛百貨店」で売上4億円


愛媛県の中村時広知事は、「『愛媛百貨店』は予想以上の実績を上げた。4億円の売り上げはもとより、新規顧客が7割を超えている。コロナによって、県外の方に来ていただく取り組みは難しい。デジタルマーケティングを駆使して、ネットで商品を買っていただく取り組みが主力になる。この取り組みで得たデータを基に傾向を分析し、次なる戦略に活用できるメリットがある」と話す。

楽天の執行役員コマースカンパニーCOO 野原彰人氏は、「愛媛県はデジタルマーケティング先進県としてデジタルトランスフォーメーションを進めている。楽天も県内事業者のデジタルトランスフォーメーションを支援したい。単に物を売るところをお手伝いするのではなく、戦略の立案から効果検証までしっかりとサポートする」と話す。


楽天の野原彰人執行役員(写真上)と愛媛県の中村時広知事が協定について説明

「お家de愛媛」に99店舗が4403商品を出品


包括連携協定による施策の第1弾として、「楽天市場」内の「愛媛百貨店」において6月1日から30日まで、「お家de愛媛」キャンペーンを開催する。3000円以上購入で20%OFFとなるクーポンを先着1万5000 枚配布する。さらに「愛媛百貨」の動画視聴者に楽天ポイントを付与する取り組みも実施。このキャンペーンに県内事業者99店舗が参加し、4403商品を出品する。

今後も「愛媛百貨店」の販売促進キャンペーンを展開する。第2弾は9月1〜30日、第3弾は11月16日~12月25 日に実施する予定だ。他にも「楽天トラベル」と連携し、「すご味・すごモノの宿」キャンペーンをコロナ終息後に実施したり、県産品ブランディング動画配信キャンペーンを9月から実施したり、ユーザー参加型ツイッターキャンペーンを7月から実施したりする計画もある。

県内事業者対象のECセミナーも開催する。6月22日には県内メーカーを対象とした「楽天オンラインセミナー」を実施。11月ごろにも開催する予定。県内の「楽天市場」出店者を対象としたセミナーも8月と11月に開催する予定だ。

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