ネットプロテクションズは5月19日、後払い決済サービス「atone（アトネ）」において、会員登録不要で利用できる新機能「つど後払い」を加えるなどのリニューアルを実施し、新型「atone」として本格提供を開始した。容易な導入や運用を可能にし、幅広いEC事業者の貢献を目指す。
ネットプロテクションズの提供する「atone」は、EC物販だけでなく、デジタルコンテンツ・実店舗などさまざまな業種で導入可能な後払い決済サービス。利用者は、支払いをまとめて翌月払いにできるほか、代金の0.5%のポイントを獲得できる。一方、事業者は、ポイントプログラムを通して「あえてクレジットカードを利用しない」600万人の顧客にアプローチでき、新規顧客獲得・リピート率UP・LTV向上への貢献が期待できる。
このほど、新機能「つど後払い」の実装などのリニューアル、およびテスト運用を経て、新型「atone」を公式リリースした。
「atone」は従来、会員登録することで、「翌月後払い」をはじめとした多彩なサービスを利用することができたが、今回のリニューアルにより、会員登録不要のサービスとして「つど後払い」の提供を開始。携帯番号を用いたSMS認証のみで、簡単かつ安全な利用が可能となった。シンプルなSMS認証方式を取ることで、決済時の「カゴ落ち」を防ぐとしている。
一方、従来通り、会員登録により利用可能になる「翌月後払い」は、複数の買い物をまとめられる利便性から繰り返し利用のハードルを下げ、「LTV向上」の付加価値を実現する。
今回のリニューアルにより「atone」を利用する事業者は、クレジットカードと同じ程度のコストで、クレジットカードを好まない層の新規獲得と継続率向上の価値を1サービスで提供することが可能となった。
さらにOEM（ホワイトラベル）やAPIなどでの導入に対応するなど、従来型の後払い決済では導入が叶わなかった事業者でも後払い決済を提供することが可能。600万人の会員基盤を保有するポイントサービスにより送客支援ができるとしている。
リニューアルした「atone」は、加盟店の協力のもとテスト運用を実施しており、その結果を受け、今回の正式リリースとなった。これにともない「Shopify」において、「atone」の「つど後払い」サービスの連携を開始している。「Shopify」においては、2022年より翌月後払いの「atone」が導入されていたが、「つど後払い」の連携により、今後はより広い支払いスキームの提供が可能なった。
これにより事業者は、クレジットカード以外の後払いを望むユーザーにも、すぐに支払いをしたいユーザーにも対応できる。従来の代金引換やコンビニ前払いよりも、導入・運用が簡単かつリーズナブルという特長も備える。キャンセルや返品が発生した際の負担を抑えることができるため、幅広いEC事業者に貢献できるとの考えを示した。
