2023.05.16

オイシックス・ラ・大地、「旬八青果店」運営のアグリゲートを子会社化へ 青果流通を通じてシナジー

都内を中心に展開する「旬八青果店」

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地は5月11日、アグリゲートの第三者割当増資の引き受けにより持分法適用会社化したと発表した。オイシックス・ラ・大地によるアグリゲートの所有株式割合は20%となり、今年秋ごろの子会社化も見据え、業務提携を推進する。

アグリゲートは都内に「旬八青果店」を6店舗展開している。「旬八青果店」は青果を中心とした食品小売店(八百屋)。「不本意な都市の食生活を豊かにし、それと同時に地方経済を活性化する」をブランドミッションとしており、「あなたにとってのおいしい青果を。」をモットーに商品選定と販売管理を行い、密なコミュニケーション(会話だけではなく、商品POPなども含め)を大切にする地域密着の店舗を運営している。

オイシックス・ラ・大地は5月10日付でアグリゲートと業務提携契約を締結した。オイシックス・ラ・大地は食の課題をビジネスの手法で解決することを企業理念としており、アグリゲートとの親和性が高いと判断した。

アグリゲートが運営する「旬八青果店」は、契約生産者や全国の市場とのリレーションを持ち、ストーリーのある農産品を数多く開発し販売をしている。オイシックス・ラ・大地は「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」といった、農産品や加工食品など、安心安全にこだわった食材を取り扱う食品宅配サービスを展開しており、共通した事業活動領域がある。今回の提携により両社にとって取引先の拡大などの相乗効果が期待できるという。


▲オイシックス・ラ・大地社とアグリゲートの協業イメージ

「旬八青果店」は都内に地域密着型の店舗展開があり、オイシックス・ラ・大地はネットやカタログによる宅配での展開を強みとしているため、相互のチャネルでの販売や、両社の強みを生かした商品開発などのシナジー創出も期待できる。それ以外にも、すぐに食べたほうが良い熟度の進んだ”もったいない食材”などを旬八青果店の店舗で販売したり、「旬八青果店」とオイシックス・ラ・大地グループである豊洲産直市場との取引により水産品の取り扱いを拡大するなど、生鮮品を通じたさまざまなシナジー効果を生み出すことが可能となる。


▲青果だけでなく弁当などの加工品や水産品も販売

今回の業務提携契約に先立ち、水産品を飲食店などに卸販売するオイシックス・ラ・大地グループの豊洲漁商産直市場がアグリゲートに水産品を卸している。「旬八青果店」が水産品を弁当にして販売する取り組みが好評を得ているという。






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