2023.05.08

「DELISH KITCHEN」のエブリー、セイノーHDと資本業務提携 ネットスーパー強化、ラストワンマイルで連携

「DELISH KITCHEN」を運営するエブリーは4月28日、セイノーホールディングス(HD)と資本業務提携した。これによりセイノーグループのココネット、ベクトルワンとの業務提携をより強固なものとし、ネットスーパーシステムの提供範囲拡大と、ラストワンマイル配送における連携強化を図り、リテールメディア構築の一層の加速を目指す。

エブリーは、2015年よりレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を運営。2018年には、店頭サイネージを中心としたリテールソリューションの提供を開始した。2022年からは「リテールメディア構想」を掲げ、同年5月にセイノーホールディングスのグループ会社であるココネット、およびベクトルワンと業務提携を実施。店外の購買手段を提供するネットスーパーの開発・導入、購買前後での顧客接点を創出することでCRMを強化できる小売アプリの開発・導入を推進している。

このほど、包括的なリテールメディアの構築を目指し、セイノーホールディングスと資本業務提携した。協業体制のさらなる深化を図る。

セイノーホールディングスは、社会インフラとしての環境・産業・生活への貢献、効率化、質の向上につながるオープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)の構築を進めている。特にラストワンマイル領域においては買い物弱者対策等の社会課題解決を積極的に推進しており、リテールメディアを推進するエブリーとより長期的な連携を目指して資本業務提携することで、グループ会社のココネット、ベクトルワンとの業務提携をより強固にするとしている。

同時にベクトルワンが保有するネットスーパーの受注システムと、ピックパック支援システムについて、マーケティング・CRM機能を強化することを目的としてエブリーに譲渡することで、ニーズが高まるラストワンマイルDXソリューションにリソースの最適化を図る。



これによりエブリーは、オンライン購買における消費者接点となるネットスーパー機能を強化。利用者数3500万人を超える「DELISH KITCHEN」のアプリ開発・運営ノウハウを活用し、コンシューマ向けのUI/UXの最適化を図る。



Webのみでの提供形態が多いネットスーパーにおいて、集客手段拡大・使いやすさの向上等を踏まえたアプリリリースへのニーズも顕在化してきているとし、本事業譲渡によりWeb・アプリ両面でのシステム開発・改善スピードを向上させることで、シェア拡大を目指す。

エブリー、ココネット、ベクトルワンの3社が提供する小売アプリのプラットフォームを活用したアプリは、沖縄県を中心にスーパーマーケットを展開するリウボウストアの「りうぼうネットスーパー」 アプリが3月1日から提供を開始しているほか、今後も複数社で導入が予定されている。



エブリー、セイノーホールディングスは、今後もそれぞれのアセットを活かしたネットスーパーシステムを提供することで、ユーザーの買い物体験向上と小売事業者の課題解決をサポートしていくとしている。




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