オンラインギフトサービスを提供するギフトモールは4月24日、独自調査の結果などを踏まえてオンラインギフト業界の最新情報を発信する「ギフトモール オンラインギフト総研」において、母の日のギフトの現時点の売れ筋商品について、2020年の同期時と比較して行った動向分析を公開した。定番のカーネーションに続く新トレンドは「あじさい」で、ギフトの平均単価は6154円と上昇傾向にあることなどがわかった。
オンラインギフトサービスを通じた幸福度の高い世の中の実現を掲げる「ギフトモール オンラインギフト総研」は、ギフト利用の実態を探るため、グループで運営するギフト関連のプラットフォームの来訪者の検索、購入データをもとにギフトのトレンド動向を分析したレポートを発表している。
ギフトモールグループが運営するギフト関連のプラットフォームは、ギフトの検索や購入など月間約3600万人の生活者に利用されている。これらのデータをもとに、直近の売れ筋商品や単価の動向を分析し、広く世の中に発信することで、消費者のギフト選びや、ギフトを販売する事業者の参考になることを目的に、ギフトのリアルタイムな動向分析を公開している。
このほど、2023年5月14日の母の日に向けて、現時点での売れ筋商品の動向について、3年前の2020年同時期との比較の結果、特徴的な事柄を公開した。ギフトモールグループで運営するギフトプラットフォームサービス上で「母の日」に関連する検索を行った生活者が、実際にオンラインで購入した商品のカテゴリを比較分析し、2020年と2023年の実際の購入商品カテゴリごとの購入件数および購入価格を対象に分析を実施。3年続いたコロナ禍前後の消費動向を比較するデータとなっている。
母の日ギフトとして購入されている商品の全カテゴリを「花」「スイーツ」「グルメ」「雑貨」に分類し、その構成割合を2020年と比較した結果、2020年に40.1％だった「雑貨」に代わり、2023年は「花」が35.9％と高いシェアを占め首位となった。「雑貨」は3年前から約10％減で31.8％となったが、一定のシェアを占めており、「スイーツ」「グルメ」はコロナ禍前後で大きな変化はないことがわかった。
この3年でECサイトでの「花」の購入割合が一層広がった理由としては、供給者側・消費者側双方の変化が影響していると考えれるとした。供給者側については、コロナ禍で行動が制限され、店頭でのギフト購入がしづらくなった状況を踏まえ、インターネット上で販売をする事業者が増えたと考えられる。それにより購入することができる商品の選択肢が増え、ECサイトでの花の購入が検討されやすくなったと推測している。
消費者側については、コロナ禍で全体的にECサイトの利用が促進された結果、ギフト購入に関してもECサイトを利用することへの抵抗がなくなったことを挙げた。ギフトモールの調査では、ギフトの購入場所は「総合ECサイト」が首位になり、ECサイトが代表的な購入場所となったこともわかったとしている。
母の日のギフトとして購入されている商品のカテゴリで首位となった「花」では、2020年に17位だった「カーネーション」が、2023年は4位と変わらず人気の高いギフトであることがわかった。
▲レインボーカーネーション一方で、2023年は3位に「鉢植え」（2020年103位）、6位に「あじさい」（2020年344位）がランクインした。「カーネーション」を超える、もしくは同等の人気を集めており、コロナ禍の中で登場し、新しい母の日の定番ギフトとなったと言えるとしている。「鉢植え」と「あじさい」が支持された理由としては、ECサイトの場合は配送で届くため、到着時の商品のコンディションへの安心感が比較的高く、かつそのまま育てられるといった点が支持されているのではないかとの考えを示した。
購入価格帯は「3000円～5000円」が40.3％と最多で、2020年と変わらずメインの価格帯となった。平均単価は、2020年が5519円に対し、2023年は6154円となり、635円増加した結果となった。
3000円未満の比較的手ごろな価格帯の購入が減少し、3000円～10000円の価格帯が増加している。物価高の影響で生活必需品の価格が上がっているなか、ギフトに対する需要は下がることなく、むしろ平均単価は上昇傾向にある。コロナ禍の前と比較すると、母への感謝の気持ちをギフトとして贈ることを大切なコミュニケーションの手段として捉える人が増えているのかもしれないと推察している。
▲和風プリザーブドフラワー 花・福来ろう集計の結果を受け、「あじさい鉢」「レインボーカーネーション」「和風プリザーブドフラワー 花・福来ろう」など、「Giftmall（ギフトモール）」で販売する注目の花ギフト、および花モチーフのユニークなギフトを紹介した。
