2023.05.02

コスメD2CのDINETTE、花王から資金調達 業務提携でノウハウ、人材などの協力獲得

コスメブランドと美容メディアを展開するDINETTEは4月28日、花王を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。今後は花王による自社への人財出向、および両社による意見交換の機会を設けるなど、業務提携による協力関係の構築を目指す。

「Be“ME”『私らしく生きる』を叶える。」をミッションに掲げるDINETTEは、すべての女性が自分らしく輝く社会を目指して事業活動を展開。2017年4月から美容メディア「DINETTE」の運営を開始し、ユーザーから集まった声を元に2019年2月にローンチしたコスメブランド「PHOEBE BEAUTY UP」では、まつ毛美容液を筆頭にスキンケア・メーキャッププロダクトを展開する。2022年には新商品としてマスカラ・グリッター・プレミアムまつ毛美容液など、目元のケアからメイクまでを楽しめる3アイテムをリリース。

2023年1月には、自社ブランドとして2つ目となるフェムケアブランド「LUMERE BEAUTY」を本格ローンチし、総合コスメ・ビューティーブランドを目指し事業拡大を図っている。このほど、花王を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施するとともに。業務提携を行った。

DINETTEは、今後さらなる事業成長を通じて総合コスメ・ビューティーブランドとなるため、オンラインに留まらない販売や、より良い商品開発、ブランド形成に関するさらなる知見を獲得するとともに、事業推進を一緒に目指す人財を引き続き獲得育成していきたいと考えている。

一方、花王は、デジタル化やテクノロジーの進化に伴う消費者の価値観や購買行動の変化を捉え、化粧品事業においてD2Cビジネスの知見を深め、新たなマーケティング手法などを確立させることで、ブランドと顧客との絆をより強固にすることを目指している。



DINETTEは、今回の業務提携を行うことで、自社と花王がそれぞれ有する化粧品事業に関する各種情報、業界知見、人財等を互いに積極活用し、顧客により良い製品を届けるための一層の事業拡大を目指していく考えを示した。

今回の取り組みにあたり、花王 化粧品事業部門 事業推進センター長 新井透浩氏は、「花王は、化粧品事業のパーパスとして『Celebration of Individuality~1人ひとりの人間を、その生き方を、讃える~』を掲げています。このたび、DINETTE社さまのミッション『Be“ME”「私らしく生きる」を叶える。』に賛同し、業務提携を開始することとなりました。DINETTE社さまの持つ、D2Cビジネスに関わる様々な知見やノウハウを学ばせていただきながら、同社の“美容メディア発のコスメD2Cビジネスモデル”の成長をサポートするとともに、世の中の人々がいきいきと輝く世界を一緒に創っていきたいと思います」とコメントした。




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