1902年創業の老舗サポーターメーカー、D&M(ディーエム)は3月27日、自社開発商品を取り扱うECサイトをオープンした。用途に応じた多種多様なサポーターや、需要の高いマスクなどを販売し、販売チャネルの拡大を狙う。
D&Mは創業後、サポーターやテープなどのスポーツ用品を数多く開発してきた。これまではスポーツ用品店やドラッグストアが主な販売窓口だった。
創業後しばらくは同社のサポーターがシェアの多くを占めていたが、その後、競合ブランドが多数サポーター販売に参入した。
「時代とともに自社商品を取り扱う店舗も少なくなり、ブランドを知らない若い層への認知が課題となっていた」(商品開発部・杉山大祐企画マネージャー)と言う。
発売日から自社商品を購入できる直販サイトを設け、従来のブランドユーザーへの利便性向上を図るとともに、若年層にも商品を訴求していっている。
開設したECサイトでは、取り扱う全商品を販売。主力であるサポーター類に加え、ウイルス感染防止のため需要が急速に高っているマスクも取り扱っている。
「D&M online shop」のトップページサイト開設とともに予約販売を開始した「洗える伸縮マスク」は、サポーターメーカーである同社のノウハウを生かして開発した。スポーツウエアと同種の生地を採用し、吸湿性・速乾性に優れているという。
「洗える伸縮マスク」は、10日間で1万枚を販売。「予測をはるかに上回る反響だった」(営業部・伊藤美孔アカウントマネージャー)と振り返る。
マスクの販売も呼び水となり「会員数も当初の目標数値を超えた」(同)という順調なスタートとなった。今後もブランドの認知向上に向け、ECサイトでの取り組みを強化していく。
「スポーツ競技者を中心に、まだ自社商品を知らない幅広い層に利用してもらえるよう、分かりやすさを第一にしたサイト運営を進めていく」(同)と意気込みを語っている。
「D&M online shop」