2023.04.24

工業用プラスチックメーカーの老舗「大阪銘板」、BtoCに再挑戦 インテリア雑貨ブランド「soem」リリース

3つのアイテムを販売する

大阪銘板は今年2月、インテリア雑貨の新ブランド「soem(ソエム)」のECサイトを開設した。工業用プラスチックメーカーとして100年以上の歴史を持つ同社が、一般向けの商品開発に再挑戦し、収益の拡大を狙う。一人暮らしの女性をターゲットにしたインテリア雑貨を展開している。発売して間もないが、デザインと機能性の高さが好評だという。

同社は過去にも一般向けの商品を開発し、ECで販売したことがある。ただ、一般受けするデザインやBtoCならではの売り方をつかめないままだったという。


▲一輪挿しとしても使えるミラー「Mirror & vase」

今回の「soem」は、その失敗や反省を踏まえた再挑戦となる。ターゲットの選定や製品のクオリティーの向上などブランディングから販売まで、すべてを見直した。自社だけではできないことは外部企業の協力も得て、「売れる仕組み」を作りたい考えだ。

「soem」では、同社のプラスチック射出成形の技術と、「おうち時間」を充実させたいという消費者のニーズをかけあわせ、機能的価値と情緒的価値を兼ね備えた商品を開発している。コメのもみ殻を含むバイオプラスチック素材「TEXa(テクサ)」を使用し、石油由来プラスチックの使用量を約40%削減するなど、環境に配慮した商品を開発した。商品のコンセプトを表現するため、販売はECをメインとし、今後はセレクトショップなどでの販売を検討している。


▲「Tray & case」 下段はケーブルを収納できる

「『心に響くものを作りたい』という思いで、質感など細部までこだわり、商品としての品質は高められた。ECのノウハウを学びながら、より多くの人に手にとってもらえるようなブランドにしたい」(チーフ 霜里茉李江氏)と期待を膨らませる。







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