インテリアショップを運営するリビングハウスは5月18日、バーチャルインテリアショップを開設した。ECサイトでは提供できない「お店を訪れるワクワク感」「プロに相談しながら理想を形にする」といった体験を提供する。バーチャルショップで気に入った商品は、手軽にECサイトで購入できる。
今回の取り組みでは、オリジナル商品や国内生産の家具・雑貨を中心に取り扱う「リビングハウス堀江本店(店舗面積:1000㎡)」と、ヨーロッパの輸入アイテムを取り扱う姉妹店「リビングハウスサローネ店(店舗面積:500㎡)」の店舗を撮影し、バーチャルショップとして再現している。スマホやタブレット、パソコンで店内を歩きながら買い物を楽しむ体験を味わうことができる。
実際の店舗を丸ごとバーチャルショップ化展示商品の家具や雑貨にタグが付けられていて、利用者がタグに触れると、金額、サイズ、特徴などがわかる商品詳細ウィンドウが表示される。サイズバリエーションや素材の違いなどさらなる情報を得たい場合は、オンラインストアの詳細ページへダイレクトに移動することができ、そのまま購入も可能だ。
ホームページの案内窓口につながる「オンラインインテリア相談」への誘導動線も点在させることで、家具の購入時に多く見られる「失敗するのが不安」「プロに相談したい」といったユーザーの声に対応している。
気になるアイテムの商品情報を確認したり、相談したりできる新型コロナウイルスに伴う外出自粛要請により、在宅時間が増えている昨今。「暮らしやすい部屋づくり」「家族でおうち時間を楽しめる工夫」「気持ちが明るくなるお部屋」などインテリアへのニーズは高まっており、EC売上高は昨対比約300%で推移しているという。
しかし、インテリア、特に大物家具などは、「変えたいけれど、体感できないと不安」「実際に部屋においたらどうなるのか」といった不安や、対面接客でプロのアドバイスを聞いて悩みを解決したいといったニーズがある。そのため、来店できない消費者に対し、電話・チャット、オンラインの接客を用いてプロのインテリアスタイリストが直接アドバイスするサービスも提供している。
同社では今後、デジタルトランスフォーメーションの一環として、オンラインとオフラインを融合させるOMO戦略を推進する考え。新型コロナウイルスの影響で店舗の休業を余儀なくされたことにより、自社の強みである接客スキルを生かした「オンラインインテリア相談」のための人員配置や社内組織編成の改革に着手し、 EC化率の拡大を目指すという。
「バーチャルショップ」