2023.03.27

白鳩、小田急電鉄と資本提携解消 借り換えで借入金を全額返済

白鳩は3月17日、小田急電鉄との資本業務提携を同31日付で解消すると発表した。資本提携の目的に照らし、一定の成果を収めたと判断し、解消に至ったという。借り換えにより、小田急電鉄から借り入れている20億円も全額返済する。これにより、小田急電鉄が親会社から異動する見込みだ。

解消を決めた業務提携の内容は、①両社の顧客資産や経営資源の相互補完 ②小田急電鉄グループの信用力・ブランド力と白鳩のECノウハウの相互活用 ③小田急電鉄グループの不動産開発の知見・ノウハウを活用した物流センターの開発 ④小田急電鉄から白鳩に対するマネジメント人材2人の派遣――など7項目となっている。

資本業務提携の解消とともに、借入金の返済も行う。三菱UFJ銀行がアレンジャー兼エージェントとなったシンジゲートローンの契約を締結し、返済金を調達する。新たな借入金は小田急電鉄の極度貸付契約による借り入れよりも低金利になるという。

小田急電鉄は議決権のある株式の40.17%を保有する筆頭株主だが、借入金を返済することで実質支配力基準において議決権割合が50%を下回るため、親会社からは外れる見込み。小田急電鉄が保有する白鳩の株式について、今後の取り扱いは未定だという。

今回の資本業務提携の解消や親会社の異動による業績への影響はないとしている。





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