2023.03.16

パルコ、新ECサイト「ONLINE PARCO」本格提供 コンテンツやO2O、越境ECなど大幅拡充

新サイト「ONLINE PARCO」のイメージ

パルコは3月16日、新ECサイト「ONLINE PARCO(オンラインパルコ)」の運営を本格的に開始する。リアルの売り場と連動したO2O機能も強化している。越境EC対応も本格化し、海外顧客の獲得も図る。
 
「オンラインパルコ」は2022年11月からプレオープンしている。同月、提供を開始した、ポイントサービスやQRコード決済IDを統合した共通ID「PARCO MEMBERS(パルコメンバーズ)」にも対応している。


▲「ONLINE PARCO」のロゴ

今回の本格オープンにより、コンテンツや販売機能を大幅に拡充した。

「ECサイトはこれまで、リアル店舗の取扱高を補完するというのがテーマだった。パルコの独自コンテンツの魅力をお客さまに伝えていきたいという要素を強く持ち、ECサイトをリニューアルした。他の商業施設が運営するECサイトとは一線を画すサービスに進化させたい」(CRM推進部 上岡靖弘部長)と話す。


▲CRM推進部 上岡靖弘部長


ヘッドレスコマースを採用


ECサイトはヘッドレスコマースを採用し、カート機能や顧客管理機能などは共通化しながらも、施設ごとのトップページや企画ページのデザインは柔軟に変更できるようにしている。テナントのショップページのデザインも強化しており、ランキングやお薦め商品機能なども実装している。


▲スマホのトップページのイメージ


決済手段はこれまでの2種類から、「ポケパル払い」を含む5種類に増やした。全ページの表示速度や検索性の改善も行っている。
 
越境ECを強化するため、ショップページや商品ページにおいて、英語・中国語(繁・簡)・韓国語の自動翻訳に対応する。海外向け代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を導入し、海外配送の支援も行う。


催事販売の密を回避


販売メニューも強化しており、来場者限定販売機能や店頭イベントなどで使える電子チケット販売機能、抽選販売機能、セット販売機能などを追加している。
 
「コロナ禍で店舗の営業を休止するなどの影響があった。一方でアニメやアートカルチャーへの注目度が上がり、当社もイベントやポップアップストアなどの企画をコロナ禍前の1.5倍にし、取扱高は1.7倍に増えた。取り組みを強化する中で、『密の回避』『会場に入れない』などの課題も見えてきた。課題を解消するため、『オンラインパルコ』に催事の予約機能や抽選販売機能などを搭載している」(執行役員営業政策部、宣伝部、CRM推進部担当 林謙一氏)と話す。


▲執行役員 営業政策部、宣伝部、CRM推進部担当 林謙一氏

テナントが利用する管理画面の機能も改善した。業務アシスト機能で受注後の業務フローを提示したり、ダッシュボード機能でアクセス数などのパフォーマンスを可視化したりしている。多様な配送手段にも対応している。
 
今後、オリジナルの販売企画や、パルコのスタッフが選別した商品企画なども強化していく。






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