2020.05.15

伸び率1位は「ダイエット、健康」、伸びが弱いカテゴリは? 「Yahoo!ショッピング」の巣ごもり消費動向をレポート

ヤフー・データソリューションは5月14日、Yahoo!ショッピングのデータを利用した「消費が増加しているもの」「消費が減少しているもの」についてのレポートを公開した。「巣ごもり消費」という言葉が生まれるなど、外出自粛の影響に伴い自宅や自宅近辺で過ごすための消費が増えている。

2020年4月から5月のゴールデンウィーク明けの期間で、Yahoo!ショッピングの第一階層カテゴリ毎の取扱高の前年度比率(=伸び率)がもっとも高かったのは「ダイエット、健康」カテゴリで、伸び率は約4.0倍。2位の「本、雑誌、コミック」が約2.0倍、3位の「ゲーム、おもちゃ」が約1.7倍と続いている。反対に伸びが弱いカテゴリは、「CD、音楽ソフト、チケット」「スポーツ」「ファッション」などとなっている。

【4〜5月におけるカテゴリ別の伸び率ランキング】


伸び率がもっとも高かった「ダイエット、健康」カテゴリでは、コロナウイルスの影響で需要の高まったマスクやハンドソープなどの衛生日用品の購入がほとんどの割合を占めているという。

第一階層カテゴリ伸び率3位の「ゲーム、おもちゃ」の第二階層カテゴリ分析では、1位の「パズル(7.3倍)」と2位の「ボードゲーム(6.1倍)」の伸び率が大きく、週末やゴールデンウィークのおうち時間を楽しむために購入されたと推察している。続く3位のカテゴリは「おもちゃ(2.5倍)」で、中でも「ブロック」と「バーチャルペット」が前年度比約3.7倍と伸びているという。子どもと自宅で過ごすための知育玩具を探す様子や、一緒に過ごせるペットロボットが増えていることなどが分かり興味深い結果となったとしている。

【ゲーム、おもちゃカテゴリの第二階層で伸びているカテゴリ】


一方、伸び率が弱い「ファッション」カテゴリについては、「レディースファッション」において売れているカテゴリについて言及。春先にも関わらず「財布、ファッション小物>スヌード、ネックウォーマー」カテゴリが5.6倍と伸びていることから、マスクの代替品であると推察。同様の傾向は「スポーツ」カテゴリでも見られ、散歩や買い物に加え、ランニング中のマスクの代替品としてネックウォーマーやネックゲイターを装着するなどの工夫をしていることが分かるとしている。

【ファッションカテゴリの中で伸びているカテゴリ】


その他、「ルームウェア・部屋着」が2.85倍、「パジャマ」が2.64倍となっており、自宅や自宅近辺で過ごすための服、オンライン会議で映るためのリラックスできるがある程度しっかりして見えるルームウェアを購入している様子がうかがえるとしている。一方「パーティードレス」カテゴリは、前年同月比80.6%減と大幅に減少。外出自粛に伴い結婚式や新年会などが自粛されたことが原因と推察している。また同様に「着物」や「セレモニースーツ」も大きく減少しているという。

自宅で過ごす時間が増えたことで需要が伸びたと言われる「家電」カテゴリにおいて伸び率が高かったのは、1位の「冷暖房器具、空調家電>加湿器>加湿器」が13.9倍、2位の「キッチン家電>炭酸水メーカー」が10.8倍、3位の電池、充電池>ボタン電池」が9.3倍など。「コロナウイルス関連(加湿器・ミシンなど)」、「自宅ごはんの充実関連(炭酸水メーカー、ホームベーカリーなど)」、「おこもり美容(スチーマー、頭皮エステ)」、「セルフケア関連(電気バリカン、ネイルポリッシャーなど)」が特徴として伸びていることが分かると分析している。

【家電カテゴリの中で伸び率の高いカテゴリ】

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