2023.02.15

「ヤフーショッピング」×「ヤフオク」の消費トレンド発表 一次流通と二次流通を比較分析

ヤフーは2月14日、ネットオークションサービス「ヤフオク!」のWebサイトにおいて、オンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」の一次流通データと「ヤフオク!」の二次流通データを比較分析し、消費動向やトレンドなどをまとめた「ヤフオク!データラボ」を公開した。「Yahoo!ショッピング」の上昇率No1カテゴリは「旅行方品」、「ヤフオク!」の1位は「レディースアクセサリー」だった。

ヤフーは、総合オンラインショッピングモールと日本最大級のネットオークションサービス「ヤフオク!」を運営する。このほど、一次流通サービスと二次流通サービスの双方を運営するヤフーならではの初の取り組みとして、「Yahoo!ショッピング」の新品商品と「ヤフオク!」の出品商品(ストア出品を除く個人出品商品)における、2021年と2022年の年間取扱高のカテゴリごとの変化率(上昇率・下降率)比較分析。ランキング形式にして一次流通・二次流通での近年の変化を可視化し、「ヤフオク!データラボ」として公開した。

ECにおける消費動向やトレンドなどを公開することで、ユーザーに買い物や出品体験をより楽しんでもらうとともに、企業や研究機関の調査などに役立ててもらうことを目的としている。

カテゴリ上昇率ランキング(前年比)の集計期間は、2020年12月~2021年11月と、2021年12月~2022年11月。対象カテゴリはふるさと納税・チケット類を除く取扱高が年間10億円以上のカテゴリ。



「Yahoo!ショッピング」の上昇率ランキングでは、全国旅行支援などの影響により旅の需要が復活したことで、「旅行用品」カテゴリが1位になった。スーツケースやキャリーバックに加え、変換プラグや海外用ドライヤーといった旅行用家電の注文が増加した。

一方、「ヤフオク!」の上昇率ランキングでは、「レディースアクセサリー」カテゴリが1位にランクインした。レディースアクセサリーのなかでも、真珠・カラーストーンのネックレスが春先に伸びており、前年は中止となっていたリアルでの卒業式や入学式が開催されたことに伴い、フォーマル用のアクセサリーの購入が上昇したと考えられるとしている。



コロナ禍のDIY人気の影響で、「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」ともに2位にDIY用品のカテゴリが入った。「ヤフオク!」ではコロナ禍の巣ごもり志向で住宅需要が拡大した一方で、海外の製造拠点のロックダウンによる調達供給の混乱や、ロシアのウクライナ侵攻の影響による銅などの原材料価格の高騰もあり、建築材料・住宅設備関連製品の購入が伸びたと考えられるとした。カメラのカテゴリも「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」で上昇しており、ミラーレス一眼レフ、交換レンズやインスタントカメラなどが購入されている。

季節によって購入者数・購入価格が変動するカテゴリにおいて、一次・二次流通を比較して変動のタイミングや幅に違いがあるかを「メンズ半袖シャツ」を例に分析した結果、「Yahoo!ショッピング」における「メンズ半袖シャツ」の購入者数は4~6月にかけて急増し、ピークを迎えた7月から下降した。一方で「ヤフオク!」も傾向は似ていますが上昇下降はなだらかだった。購入単価をみると、「Yahoo!ショッピング」では価格のピークが5月にあるのに対して、「ヤフオク!」ではトップシーズン中でも価格が変動しにくい点が特徴となっている。

さらに「Yahoo!ショッピング」では、シーズンの序盤で売り切れたり、7月後半はセールが始まったりして値が下がる中、そのシーズンの流行のカジュアルシャツが少し時間をあけて「ヤフオク!」で取引されている可能性があるとした。新品一次流通市場と中古品二次流通市場の特徴があらわれていると言えるとの見解を示した。

「ヤフオク!」のWebサイトに設置した「ヤフオク!データラボ」ではこの他に、コロナ禍で増えた「家飲み」を背景に、「Yahoo!ショッピング」と「ヤフオク!」の「お酒」カテゴリで購入者が増加したお酒の種類や購入者数、単価の推移についても分析・公開している。





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