2023.02.14

オープンロジ、D2C越境EC向けサービスのGlobal-eと提携

オープンロジは2月10日、日本の物流プラットフォームとしては初めて、D2C越境EC向けサービスを提供するGlobal-e社(本社:イスラエル)とパートナーシップを締結し、システム連携を開始した。これによりオープンロジを利用するEC事業者はGlobal-eを導入することで、世界の200以上の国と地域の購入者に対してローカライズされたショッピング体験を提供できる。この業務提携を通じて両社は、EC事業者が国ごとの関税ルールや決済方法、配送対応などにとらわれることなく、越境ECビジネスに集中して事業成長を加速できるようサポートする。

オープンロジは「テクノロジーを使い、サイロ化された物流をネットワーク化し、データを起点にモノの流れを革新する」をビジョンに掲げ、物流フルフィルメントプラットフォーム「オープンロジ」を提供。独自の倉庫管理システムを通じて全国の倉庫をネットワーク化し、標準化した仕様とオペレーションにより物流業務の効率化と一元化を実現し、固定費ゼロ・従量課金で利用可能な物流フルフィルメントサービスを提供している。2022年9月末時点の導入アカウント数は約1万1500となっている。「Shopify」や「Yahoo!ショッピング」「ネクストエンジン」「BASE」「eBay」などのECカート・プラットフォーマーとAPI連携を行い、自動出荷を実現している。

このほど、D2C越境EC向けサービスを提供するGlobal-e社とパートナーシップを締結し、システム連携を開始した。2013年に設立されたGlobal-e社は、東京を含む世界10か所に拠点を構える。同社の提供するD2C越境EC向けサービスは、200以上の国と地域においてローカライズされたショッピング体験を提供し、海外からのコンバージョン率や売上を大きく拡大する。世界数百社で導入されており、「Adidas」「Shop Disney」「Netflix」「Jabra」「Marc Jacobs」「Hugo Boss」「Versace」をはじめとするグローバルブランドに利用されている。

今回の連携により、「オープンロジ」を利用するEC事業者は、Global-eを導入することで、世界の200以上の国と地域の購入者に対してローカライズされたショッピング体験を提供することができる。たとえば、100種類以上の通貨による価格表示に対応しており、商品金額や配送料、関税税金を現地通貨で表示・決済することが可能だ。

世界で流通する150以上の決済方法に対応しており、現地で流通している決算手段の提供も可能。関税・税金込みの価格で事前決済が可能なため、配達時ではなく購入時に関税や税金を含めた価格で決済できるという特徴も備える。


▲連携イメージ

Shopifyとの連携で出庫指示の自動化にも対応。オープンロジ、Shopify、Global-e、配送会社とのシステム連携により、Shopifyで構築したオンラインストアで購入者が決済後、自動的に出庫指示を作成、インボイスなどの書類は不要で倉庫での梱包、海外発送の手配が完了する。

こうした機能により、「オープンロジ」を利用するEC事業者にとって、越境ECでの販売が国内での販売と同じくらいシンプルになり、世界中の消費者にシンプルで優れた購買体験を提供することが可能になるとしている。

昨今の越境EC市場の成長に伴い、オープンロジを利用する海外販売のEC事業者から「海外のお客さまのお買い物をより快適で安心なものにしたい」「関税の規制などのハードルが高いEUやASEAN諸国などへも販売を拡大したい」との要望が寄せられていたとし、今回のGlobal-e社との連携に至ったとしている。

今回の取り組みにあたり、オープンロジ 代表取締役 CEO 伊藤秀嗣氏は、「海外販売にチャレンジしたいEC事業者様にとっての大きな課題の一つが、各国の法規制や税務への対応でした。コンプライアンス意識の高まりもあり、大手の事業者さまを中心に、その対応方法についてご相談を受ける機会が多かった一方、いままで現実的に有効なソリューションがなかったのも事実でした。今回のGlobal-e Japan社とのパートナーシップによって、法規制対応や税務処理の課題が解決されます。また、送料/関税なども含め、現地の決済手段で販売することができるようになり、販売量の向上も見込めるため、越境ECにおいて使わない理由が無いサービスであると感じています。このパートナーシップで日本のEC事業者さまの課題を解決し、日本発の越境ECビジネスの活性化をともに進めていきたいと考えています」と述べた。

Global-e Japan 代表取締役 ラン・アルモグ氏は、「世界中の消費者の購買動向は大きく変化し、越境ECの利用率は爆発的に加速しました。今日、海外のオンラインストアで買い物をするのは当たり前になっており、世界中の消費者が、自国にはない、優れた『日本ブランド』を求めています。今回のオープンロジ社とのパートナーシップ締結で、マーチャントの皆様に、よりシームレスで自動化されたフルフィルメントサービスを提供できるようになりました。これから一緒に、日本発の越境ECビジネスを盛り上げて行きたいと考えています」とコメントした。




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