2023.02.01

韓国コスメプラットフォーム運営のELINHA、2.5億円を調達 「Checo」にサービス刷新、AI肌診断など追加

A1 Media Groupの関連会社で、Kビューティー(韓国コスメ)プラットフォームを運営するELINHA Co., Ltd.(ELINHA社)は1月27日、23億ウォン(日本円で約2.5億円)規模のシリーズA投資ラウンドによる資金調達を実施した。本資金調達には、新規投資家として日本の企業などが参加した。サービス名を「Checco(チェコ)」にリニューアルし、リブランディングを実施しており、調達した資金を通じてサービスのさらなるアップデートを図る。

ELINHA社は、AIによる肌診断・肌分析の結果によって悩みを解決できるコスメ商品を紹介し、日本の消費者が韓国コスメの成分と新商品情報を手軽に入手できる日本唯一のKビューティープラットフォームを運営。日本の慢性的な流通問題を解決し、韓国コスメの情報を提供するのはもちろん、利用コスメの体験談、レビュー共有、特価販売等、様々なサービス運営で日本の消費者に韓国コスメを提案してしている。

このほど、23億ウォン(日本円で約2.5億円)規模のシリーズA投資ラウンドによる資金調達を実施した。本資金調達には、既存投資家のTBTパートナーズがリード投資家として参加し、Amore Pacific(アモーレパシフィック)、および日本の企業などが新規投資家として参加した。これにより累積資金調達額は、33億ウォン(日本円で約3.6億円)となった。

ELINHA社は2023年1月、提供するKビューティープラットフォームのサービス名を「FREECO(フリコ)」から「Checco(チェコ)」に改名し、リブランディングを実施した。新サービス名の「Checco」は、韓国語の「最高(チェゴ)」と、化粧品の成分を「チェックする」という意味をかけ合わせており、「化粧品の成分をチェックした上でその人にマッチするコスメを安心安全に提供し、最高のビューティー体験を届ける」という想いが込められている。


▲「Checo」にリブランディング

リブランディングに伴い、2つのサービスアップデートも実施した。1つ目は、肌の悩みを解決することを目的とした「AI肌診断サービス」の導入で、KAKAO出身の開発者やグローバルコスメ企業のマーケターなどを迎え入れサービス開発に注力してきたことで、本サービス導入に至ったとしている。自社が提供するAIで肌診断を行い、15万個のコスメ全成分データをもとに各ユーザーの肌の状態に最適化されたコスメを提案する。

2つ目は、韓国コスメと日本コスメの人気ランキング情報を一目で確認し、コスメの価格比較後に「Amazon」「Qoo10」「楽天市場」などのオンラインストアで購入できるようにした販売チャンネルの拡大だ。本システムにより、いままで以上に時間をかけずに最適な価格でコスメを購入できるようになったとしている。


▲韓国コスメと日本コスメの人気ランキング情報を紹介

また、「Checco」では、「アモーレパシフィック」「ESPOIR」など、韓国の人気コスメおよび日本国内の人気コスメの情報取得や、割安価格での商品購入が可能となる。「Checco」のユーザーを対象とした新商品体験機能を活用することで、日本国内のレビュアーのレビューをInstagramなどのSNSを通じて確認でき、日本進出を計画している韓国コスメ企業のマーケティング効果も期待できるとしている。

今回の資金調達にあたり、ELINHA社のジョン・ジェウ代表取締役は、「今回の資金調達をもとに『Checco』プラットフォームの高度化を通じて、日本の消費者が韓国コスメを購入する際の不便さを解決してまいります。そして、オンライン特化のサービスを提供することで日本の消費者と韓国コスメ、日本コスメをつなげる代表的なビューティープラットフォームを目指してまいります」と述べた。

投資家のTBTパートナーズ チーム長 ハン・ソユン氏は、「日本のコスメ市場は世界3大市場とも呼ばれていますが、コスメの成分をもとにするビューティーサービスは存在しません。ELINHAが提供するAI肌診断を通じて、個人の状態に合う成分のコスメをお勧めすることができれば、日本の消費者の購買活動はさらに促進するものと期待されます」とコメントした。




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