2023.01.31

ニッスイ、公式ショップで顧客との対話を強化 営業企画部と連動したSNSにも注力

広域営業本部 特販営業部 Eコマース課 菱沼健課長

ニッスイは2022年8月、「ニッスイ公式ショップ総本店」を立ち上げた。これまでは楽天市場などのモールに出店し、商品に関するレビューなどを蓄積してデータ化してきた。「ユーザーと直接コミュニケーションを取っていきたい」(広域営業本部 特販営業部 Eコマース課 菱沼健課長)と考え、自社ECサイトを開設した。ブランディングやデジタルマーケティングの場としても生かしていく。

ニッスイのグループの中には、EC展開を望む事業が多いという。将来的には多種多様なジャンルの商品を取り扱う受け皿としてショップ名に「総本店」を付けた。

サイト内では、市販されている商品だけでなく、EC限定の商品もある。「直火炒めのこだわりえびチャーハン」も限定品で、市販の物よりも大きいエビを使っている。ニッスイの養殖技術が詰まった宮崎県産の「活〆黒瀬ぶり」は、毎週木曜日に宮崎県から産地直送。脂がのったブリが年中味わえる商品としてお薦めしている。


▲ショップ一押しの宮崎県産「活〆黒瀬ぶり」

EC向け商品として開発し、売れ筋となっているのが冷凍の幼児食「ニコパク」。卸販売にも応じるが、1~3歳向けで、スーパーなど実店舗での取り扱いは限定的だった。「ニコパク」のオムライスやカレードリアなどは、野菜などを星形にしている。星形を探しながら食べることで、子どもが食事に関心を持つようにした。

「離乳食は多く販売されているけど、その後の幼児食が少ない」と悩む人は多い。こうした人に向け、親和性の高いインフルエンサーにPRを打診するなどして知ってもらう機会を増やした。子育て中の親が、商品選びにSNSを参考にしていることから、ウェブ広告もスタートした。

今後は、営業企画部と連動したツイッターなどSNSにも力を注いでいく。キャンペーンや商品の情報も発信しながら、ユーザーとのコミュニケーションを密にしていく考え。

なお、同社は2022年12月、「日本水産株式会社」から「株式会社ニッスイ」に社名変更している。





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