公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)はこのほど、協会自主ガイドラインとして、「JADMAアフィリエイト広告の利用に関する管理上の指針」を制定・公表した。
JADMAのコンプライアンス部会は、消費者庁がアフィリエイト広告の利用に関連する「事業者が講ずべき景品類の提供及び表示の管理上の措置についての指針」が改正・公表したことを受けて、JADMAのガイドラインの策定に向けて活動してきた。「JADMAアフィリエイト広告の利用に関する管理上の指針」の制定に至った。
指針は11月17日から施行している。法令などの改正などがあった場合は適宜見直しを行い、改定するとしている。
JADMAが通信販売協会の会員に向けて、同指針によって制定した主な項目は次の通り。
【1】ASP、広告代理店及びアフィリエイターの選定
■ASP や広告代理店等の仲介者の選定
・不適正な表示の禁止
・表示内容の確認業務の遂行状況
・教育啓発活動の実施
■アフィリエイターの提携承認の基準の提示および選定
・公開済みアフィリエイトサイトの内容の適正性
・広告主との関係性の明示
■アフィリエイターへの広告作成の基準の提示
・広告表現や素材に関する資料の作成
・広告主との関係性の明示
・広告作成の基準の変更時の対応義務
・広告作成の基準に対する違反時の対応義務
【2】表示内容の管理
■表示内容のチェック
・広告出稿前の確認
・広告変更時の確認
・基準への適合性の確認
・商品・サービスとの適合性の確認
・事実との適合性の確認
・広告主との関係性の明示の確認
・確認対象
・出稿前の確認に代わる成果承認時の確認
・出稿済み広告の確認
■広告の保存
保存の主体、時期、方式、保存すべき関連情報
■広告表示の管理担当者の設置
アフィリエイト広告の広告表示の管理担当者の設置/同担当者の研修/同担当者の周知
【3】消費者からの情報提供への対応
■消費者からの情報提供を受け付ける窓口の設置
・消費者向け情報提供窓口の設置、同窓口の表示
■消費者からの情報提供の調査およびフィードバック
・消費者からの情報提供内容の確認
・消費者からの情報提供のフィードバック
「JADMAアフィリエイト広告の利用に関する管理上の指針」は以下の通り。
https://www.jadma.or.jp/pdf/affiliate_advertising.pdf