2020.05.11

コメ兵、フリマアプリでリユース事業者の販売手数料を無償化 余剰在庫の流通促進図る

リユースデパートなどを展開するコメ兵は5月11日、鑑定機能付きブランドフリマアプリ「KANTE(カンテ)」において、期間限定でリユースショップの販売手数料を無償化するサービスを開始した。在庫を販売する場の確保に苦慮するリユース事業者に対し、一般消費者に直接販売できるチャネルを提供。余剰在庫の流通を促進し、事業継続の支援を図る。「認定ショップ販売手数料無料サービス」における認定ショップの申込期間は5月31日まで。販売手数料無料サービスは9月30日まで。

「KANTE」は、独自の真贋判定サービス「KOMEHYOカンテイ」により安心して取引できるブランド品に特化したフリマアプリ。「認定ショップ」とは、「KANTE」独自の基準により審査をクリアした事業者のみを登録する制度で、安心して取引が可能な事業者の証となるもの。「認定ショップ」に登録されたリユース事業者は特典として、販売時のショップ名の掲載、認定ショップ手数料の適用、商品の複数点一括出品が可能となる。

新型コロナウイルスによる自粛要請に伴う店舗の臨時休業や、4月に開催予定だったリユース事業者向けオークション中止などにより、リユース市場においては買取した商品を販売する場が縮小している。一方、コメ兵の宅配買取では新規の利用件数が前年同月比で1.5倍になるなど、巣ごもりによる在宅時間の増加に伴い、使わないものを整理する人は増加している。売却需要の高まる中、買い取りを続けていたリユースショップなどを中心に、所有している在庫を販売する場がないことに苦慮する企業から、コメ兵グループ会社「KOMEHYOオークション」には多くの問い合わせが寄せられているという。

こうした声に応えるため、ブランドフリマアプリ「KANTE」の特徴である「認定ショップ」サービスを拡充し、リユース事業者が一般消費者に直接販売できるチャネルとして提供を開始する。安心・安全にブランド品が購入できるプラットフォームである点は維持しながら、リユースショップの余剰在庫流通を促進する。

「認定ショップ」の認定基準は、古物商としていずれかの都道府県の古物商許可証を保有し、かつコメ兵の審査基準を通過した企業となっており、規約を遵守すること、コピー品販売の恐れがないこと、販売後の対応などを加味し、トータルで判断する。審査期間は、必要書類を提出後1週間程度。

巣ごもりによる不要なブランド品の整理のニーズの増加に応え、初めて出品する一般ユーザーを応援する「販売手数料全額キャッシュバックキャンペーン」も開催する。開催期間は、6月1日~9月30日。初回取引分の販売手数料が対象となる。

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