2022.12.18

男性の63%が日焼け対策を実施 ロイヤリティ マーケティングが「メンズコスメ調査」を実施

共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングは12月12日、男性のメイクアップコスメやスキンケアについて調査した「メンズコスメに関する調査」の結果を公開した。男性の63%が何らかの日焼け対策を実施していることなどがわかった。

ロイヤリティ マーケティングは2022年9月28日~10月11日に、メイクアップコスメやスキンケアについてたずねた「メンズコスメに関する調査」を実施した。20代~60代の男女、年代ごとに100サンプルを回収し、化粧水使用者1000名、日焼け止め使用者1000名から回答を得た。

日焼け対策として行っていることをたずねた結果、男性の63%の方が何らかの対策を実施していることが分かった。具体的には「帽子をかぶる」(24%)が最も高く、「マスクを付ける」(20%)、「日陰を歩く」(18%)が続いた。年代別でみると、20~30代の若年層は「化粧水を使う」「日焼け止めを使う」が20%前後で、他の年代よりも高い結果となった。

【日焼け対策として行っていること】


性別で比較すると、各項目で男性よりも女性の方が日焼け対策を行っている人の割合が高く、「日焼け止めを使う」「日傘を使う」は特に差が大きかった。


男性の化粧水使用率は30%


「化粧水を使っているか」を尋ねたところ、男性の化粧水使用率は30%と、女性の使用率(65%)の半数以下だった。年代別にみると、年代の低い層ほど使用率は高くなり、男性の20代では49%、30代では42%が使用している結果となった。

【化粧水使用率】


化粧水を使用している男性の充足時と未充足時の回答結果を使い、製品に求められる品質を整理する「狩野モデル」を使用し分類を行ったところ、不十分でも仕方ないが、充足されれば満足な「魅力品質」には、「低価格」(35%)、「内容量の多さ」(31%)、「男女どちらにも合う」(29%)、「ニキビ・吹き出物予防」(29%)、「毛穴引き締め」(27%)の回答が多かった。

【男性が化粧水に求める特性(化粧水使用者ベース)】


不十分だと不満で、充足されるとさらに満足度向上につながる「一元的品質」は「自分の肌に合う」(45%)、「保湿力」(44%)、「カサつき・乾燥を防ぐ」(36%)などなことがわかった。不十分だと不満で、充足された当たり前の「当たり前品質」は「保湿力」(29%)、「カサつき・乾燥を防ぐ」(29%)、不十分・不満足でも関係のない「無関心品質」は「とろみ」(65%)、「オシャレなデザイン」(62%)、「化粧ノリの良さ」(52%)などだった。

【化粧水に求める特性(化粧水使用者ベース)】


この結果からロイヤリティ マーケティングは、保湿・乾燥防止などは、未充足だと不満につながる基本的な品質であるため訴求力は弱く、副次的な品質(≒機能)やコストパフォーマンスによる市場開拓が有効だと考えられるとしている。


男性の日焼け止め使用率は21%


日焼け止めを使っているかをたずねたところ、男性の日焼け止め使用率は21%と、女性の使用率(55%)の半数以下だった。一方で、男性の20代では30%、30代では23%と年代の低い層ほど使用率は高くなり、今後普及していく可能性が見られるとしている。

【日焼け止め使用率】


男性が日焼け止めに求める品質にについて、「狩野モデル」で整理した結果、「一元的品質」は「自分の肌に合う」(48%)、「UVカット効果の高さ」(46%)、「効果の持続性」(39%)などが多かった。「当たり前品質」は「UVカット効果の高さ」(32%)など、「無関心品質」は「オシャレなデザイン」(67%)、「つやが出る」(64%)、「香りが良い」(55%)などだった。

【男性が日焼け止めに求める特性(日焼け止め使用者ベース)】


一方「魅力品質」は、「低価格」(34%)、「内容量の多さ」(32%)などの“コスパ関連”や、「どの部位にも使える」(29%)、「テカリにくさ」(28%)、「洗い落としやすさ」(28%)など“扱いやすさ関連”となり、これらがメンズ日焼け止め市場において差別化になると考えられるとしている

【日焼け止めに求める特性(日焼け止め使用者ベース)】


同調査では、化粧水、日焼け止めにおけるブランドの認知・仕様・評価も聴取しており、詳細な追加分析レポートの配布も行っている。




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