2022.12.10

「@cosmeベストコスメアワード2022」、総合大賞はKATE「リップモンスター」 2022年話題のコスメを総括

コスメ・美容の総合サイト「@cosme」を運営するアイスタイルは、2022年、生活者に支持されたコスメを総括する「@cosmeベストコスメアワード2022」を発表し、傾向などの分析を公開した。総合大賞は、「KATE(ケイト)」の「リップモンスター」が受賞した。「@cosme」の口コミ数は伸びる一方、ベストコスメアワードの対象商品数は昨年度より減少しており、人気商品に集中して数多くのクチコミが寄せられた。

アイスタイルは、コスメ・美容の総合サイト「@cosme」のメンバーから投稿された口コミ情報を元に、生活者に支持されたコスメを表彰する「@cosmeベストコスメアワード2022」(集計期間:2021年11月1日~2022年10月31日)を発表した。総合大賞には「KATE」の高発色リップ「リップモンスター」、2位には「コスメデコルテ」の美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」、3位には「NARS」のプレストパウダー「ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N」がランクインした。「@cosmeベストコスメアワード2022」受賞商品の一覧は、「@cosme」のサイトにて見ることができる。

新型コロナウイルス感染拡大以降、「@cosme」へのクチコミ投稿数は増加傾向にあり、「@cosmeベストコスメアワード2022」の集計期間中に寄せられたクチコミ投稿数も約120万件と、「@cosmeベストコスメアワード」史上最多を記録。2021度の約112万件をさらに超える投稿数を記録した。一方で、「ベストコスメアワード」の対象商品数は2021年度と比べて減少した。対象商品は減少しているにもかかわらずクチコミ投稿数が伸びているのは、「人気商品」に集中して数多くのクチコミが寄せられたからと推察している。


「バズ」の出現率が1.8倍


「@cosme」のクチコミにおけるワードの出現率推移をみると、話題となっている状態を指す「バズ」というワードが2021年度と比較して1.8倍に増加した。その他にも、2021年度と比較し、「TikTok 」というワードが2.8倍、話題という記述とともに語られることも多いワードである「欠品」は2.1倍に増加しており、“SNS等で注目されている”ことを購入のきっかけとした内容のクチコミが増えている。



同様に人気の裏付けである「ベスコス」というワードの出現率も1.2倍に増加した。その年の消費傾向を表す総合カテゴリの受賞商品を見てみると、10位までの商品すべてが、過去にベストコスメアワードを受賞したことのある商品という結果となった。


SNSで人気のアイテムを購入したいが6割強


2022年11月下旬に実施した「@cosme」ユーザーを対象とした「化粧品に関するアンケート 」では、「SNSやYouTube・TikTokで『話題/人気/バズっている』化粧品を購入したい」かについて聴取したところ、全体で6割強が「そう思う・ややそう思う」と回答した。さらに年代別でみてみると10代は約84%、20代は約76%と、特に若年層で高い数値を示した。



その理由としては、上位から順に「情報収集の手間や時間が省けると思う」「誰かのお墨付きという安心感がある」「いいものが多く、失敗が少ないと思う」となり、それぞれ5割前後の回答があった。対して「流行・トレンドに乗りたいという気持ちがある」と回答した人は3割強にとどまった。

これらの結果から、これまで一般に「流行・トレンドに乗りたい」という気持ちが背景にあると考えられてきた「バズ消費」が、時間に対する満足度を重視するタイムパフォーマンス、いわゆる「タイパ」や、安心して買いたい、失敗したくないという「リスク回避」の手段となってきていることが伺えるとし、最小の労力で最大の成果を得られることは、結果として精神的な煩わしさの軽減にも繋がっていそうであるとの見解を示した。コロナ禍による生活の制限が緩和され日常が戻り始めた今、時間の使い方や情報の取捨選択にも変化があった1年だったのではないかとしている。

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