2022.12.02

「独身の日(W11)」では約4倍の購入 中国Z世代の心をつかむ、月間アクティブユーザー1億人のファッションECアプリ「POIZON」

日本事業責任者・Anan Meng氏


POIZON global limitedは、MAU(月間アクティブユーザー)が1億人を上回る、ファッションのECアプリ「POIZON」を運営している。同アプリでは、2022年11月に開催された中国最大のショッピングイベント「独身の日(W11、ダブルイレブン)」において、日本の商品が、前年同時期比約4倍のペースで購入されたそうだ。急成長を続けている同社の日本事業責任者・Anan Meng氏に、「W11を踏まえた中国ECの最新事情」「POIZONの特徴」について話を聞いた。



――「POIZON」とは。

「POIZON」は中国発のアプリECで、中国や欧州など世界で展開を行っています。

アプリを起動する月間アクティブユーザー数は約1億人。一日の平均利用者数は、1200万人です。

ユーザーは、中国消費者が中心で、Z世代が非常に多いです。ユーザーの85%が1990年代〜2000年代生まれの若者となっています。

「POIZON」では、スニーカーを中心に、ファッションアイテムなどの販売を行っています。

事業者や個人が「セラー」としてアカウント登録すると、「POIZON」で商品を販売できる仕組みになっています。


平均顧客単価は4万円


――中国のZ世代の購買特性を教えてください。

ある調査によれば、中国のZ世代の特徴として、「お金をかけてもユニークな商品や好きなものを手に入れたい」という傾向があるとされています。ブランド品など高価格帯の商品を意欲的に購入しています。

実際、Z世代の消費者が多い当社のプラットフォームにおいても、平均顧客単価は約4万円となっています。


――貴社のW11の実績について教えてください。

今年のW11を振り返ると、市場全体では、成長が停滞しているか、微増だったのではないかと考えています。

そんな中でも、「POIZON」は急成長を実現することができました。日本の商品だけ見ても、昨年のW11に比べて約4倍の購入がありました。

「POIZON」全体でも好調でした。特に購入の多かった商品ジャンルは、①スニーカー②アクセサリー③バッグ④服――でした。

今秋から化粧品や酒類、電化製品などの取り扱いも開始しました。来年からは中古品など、今後取り扱い商品のジャンルを拡大する予定です。


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