2020.05.06

【日本通運が採用】ピッキングアシストロボットをサブスクで Rapyuta Roboticsとプラスオートメーションが提供

ピッキングアシスタントロボット(AMR)の利用イメージ

ロボティクスプラットフォームを提供するRapyuta Roboticsと、物流自動化ロボットサービスを提供するプラスオートメーションは5月4日、物流倉庫向け協働型ピッキングアシスタントロボット(AMR)のサブスクリプションサービスを国内で初めて提供すると発表した。第1号として日本通運に提供を開始。日本海運は初期投資額を抑制し、毎月のロボットサービス使用料・メンテナンス料等をすべて含む月額定額料金で、AMRを利用しているという。

物流倉庫向けロボティクスソリューションは、その大半が大規模な導入工事や環境構築を必要とするが、AMRは既存の棚、人を活かした形で導入が可能。ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」との連携により、棚のレイアウト変更や扱う商材の変化に対する柔軟性と、需要の増大に対する拡張性が提供されることも物流事業者のメリットとなる。


物流倉庫向け協働型ピッキングアシスタントロボット(AMR)

Rapyuta Roboticsと日本通運はこれまで、AMRでピッキング作業の効率化、作業者の負荷軽減を図ることを目的に検証を行ってきた。その結果、AMRが十分な信頼性と品質を備えていることの確認に至り、日本通運が運営する平和島のセンター向けにAMRを提供することになったという。Rapyuta Roboticsとプラスオートメーションのパートナーシップに基づき、より柔軟で機動力のあるプラスオートメーションの新たなサブスクリプションサービスの活用に至ったとしている。

これにより日本通運は、変化の激しい物流量、倉庫立地、オペレーション設計等に対して柔軟な対応策を構築することが可能となり、今後複数拠点への展開も計画しているという。

日本通運の板持直樹ロジスティクス開発部部長は、「AMRは、『小物』『多品種』『少量』という要素を抱える日本の物流現場にフィットするソリューションです。このプロジェクトには40~50名が関わっています。1年半の長きにわたり、メンバー間ではさまざまな意見をぶつけ合い、ようやく実運用までたどりつく事ができました。この場を借りて御礼申し上げます。物流センターのオペレーションをより高度化していくためには更なるイノベーションが必要です。今後は『rapyuta io』を活用しながら、次世代物流センターの構築に共に取り組んでいきたいと考えています」とコメントしている。

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