2022.11.30

生鮮食品の早朝宅配のカノエ、7000万円の資金調達を実施 サービスの認知向上と利用者拡大を図る

日本初の生鮮食品の早朝宅配サービス「モーニング・エキスプレス」を運営するカノエは11月30日、ANOBAKA 3号投資事業有限責任組合をリード投資家とした第三者割当増資を実施した。これにより既存引受先であるANRI4号投資事業有限責任組合並びにエンジェル投資家からの出資を含め、総額7000万円の資金調達を行った。調達した資金で店舗運営を拡大し、サービスの認知と利用者拡大を図る。

カノエは、22:00までの注文で、翌朝7:00までに商品を玄関先に届ける生鮮食品の宅配サービス。早朝の時間帯を活用した日本初の物流サービスとして、完全置き配型の早朝ルート宅配方式を採用。宅配にかかる費用を抑え、忙しい現代社会に合った便利な受け取りを可能にしている。

早朝ルート宅配方式は、新聞配達で利用されてきた効率的な宅配方式で、一般的なデリバリーサービスに使用されている店舗から顧客に直接商品を届けるピストン宅配方式とは異なり、あらかじめルートを決め、ルート上の宅配先の密度を高くすることで安価に効率良く宅配ができる。

このほど、ANOBAKA 3号投資事業有限責任組合をリード投資家とした第三者割当増資を実施し、既存引受先であるANRI4号投資事業有限責任組合並びにエンジェル投資家からの出資を含め、総額7000万円の資金調達を行った。今回調達した資金は、東京都目黒区内での店舗運営の拡大に充当し、サービスの認知と利用者拡大を目指す考えを示した。

今回の資金調達にあたり、カノエの共同創業者の原佑理子氏は、「仕事と育児に追われる平日の21:30に『あ!明日の朝の牛乳が足りない!』という原体験を与えてくれた当時3歳だった息子たちは、今や6歳の小学1年生となりました。金融業界をバックグラウンドに持つ私たちが、文字通りゼロイチで立ち上げたこのサービスに、今回も大変力強い応援をいただけたことに心から感謝しています。そして、次のステージに向けて会社を成長させるべく一層身が引き締まる思いです。内閣府の調査によると、『食材や日用品の在庫の把握』では81.9%、「食事の献立を考える」では85.4%の役割を女性が担っています。同時に、仕事・介護などで女性が日中家を不在にし、モノが受け取れにくくなるパターンは増える傾向にあります。そうした中で、自分自身や家族が誰かしら在宅している『朝』に食料品を受け取る弊社の仕組みは、食の物流の新しいパラダイムシフトになる。これを信じ、今回の資金を大切に使わせていただきながら、チームと一緒にこの事業を加速させていく所存です」とコメントした。


▲共同創業者 原佑理子氏

同じく共同創業者の間部秀規氏は、「『夜頼んで、朝届く』という新しいスタイルは、コアなお客様にご支持いただき『朝が楽になった・買い物の負担が減った』というお声をいただけるようになりました。早朝の宅配でお客様の日々の生活を便利にし、朝の時間に笑顔をもたらすこと。宅配の仕事を効率化して、働く人がより高い価値を生み出せる仕事に、そして働かない時間を豊かに過ごせるようにすること。そして、その小さな幸せの積み重ねを世界の大きな幸せにつなげる。そんな壮大なビジョンを描きながら、今回のご支援いただきました投資家様と一緒にチーム一丸となって目の前の課題に取り組み、日々努力してまいります」とコメントした。


▲共同創業者 間部秀規氏

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