2022.11.23

楽天、自動配送ロボによるサービスを定常化 つくばで提供、取扱商品も拡充

楽天グループ(楽天)は11月19日、茨城・つくばにて、自動配送ロボット(UGV)の公道走行により、小売店や飲食店の商品を配送する定常的な配送サービスの提供を開始した。これまで期間限定で行ってきたUGVによる配送サービスを拡充し、定常的なものとして提供する。UGV配送の本格化に向け大きな一歩となる。

今回のUGV配送サービスでは、「西友」や「スターバックス」の商品を、つくば駅周辺のマンション・戸建て住宅やオフィス、公園・広場に配送する。配送対象地域の住民以外も利用可能で、スマホ向けの専用サイトで注文を受けた商品を、注文から30分~60分で指定の場所へ届ける。配送時間帯を指定することも可能。


▲スマホ向け専用サイトで注文を受け付け

各店1日最大11便、2店舗で計22便の配送を、夜間や雨天時も含め毎日実施する。商品の配送中、顧客は専用サイトにてUGVの位置情報や到着予定時刻を確認でき、到着時には自動音声の電話やSMSによる通知で知らせる。


▲「スターバックス」の商品の取り扱いを開始

UGV機体は米国のCartken Inc.が開発し、三菱電機が同サービス向けに調整したものを使用している。配送対象地域や対象の小売店や飲食店は、今後も順次拡大予定だ。


▲2種類のUGVで運用

楽天は今年5月から、つくば市内において「西友」の商品をUGVが公道を走行し配送する期間限定サービスを提供してきた。今回、期間限定のサービスを拡大する形で定常化を実現した。


▲今回も「西友」の商品をUGV配送

楽天はつくば市が事務局を務める「つくばスマートシティ協議会」に参画しており、今回のサービスはつくば市が掲げるUGVによる配送サービスの実装を含む「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現に資するものだという。







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