2022.11.22

ビストロ「Fika」、ナチュラルワインのECが好調 SNS活用や同梱施策が奏功、販売1分で売り切れる商品も

ナチュラルワインとビストロ料理のお店「Fika」の外観

ナチュラルワインとビストロ料理のお店「Fika(フィーカ)」を運営するOver the Counter Culture(オーヴァー・ザ・カウンター・カルチャー)は、2017年11月にナチュラルワインのECサイトを開設してから右肩上がりで成長を続けている。月商規模はサイト開設当初こそ30万円程度だったが、コロナ禍に入った2020年5月度には500万円を超えた。SNS活用や同梱施策に注力したことで、その後も成長を継続している。

坂田智広社長はナチュラルワインの魅力を多くの人に知ってもらいたいという思いでECサイトを開設した。


▲「Over the Counter Culture」オンラインショップ

「ワインの価格は1本4000円弱で、輸入事業者の販売価格並みに安く提供している。顧客にも納得感のある価格に設定した」(坂田智広社長)と話す。


▲坂田智広社長

在庫数の少ない人気商品も、価格を上げずに通常価格で販売するため、販売開始1分で売り切れることもあるという。

コロナの感染が拡大し、家飲みが流行した時期に、SNSを効果的に活用した。毎日投稿を続け、ユーザーからのメッセージには欠かさず返事をした。小さな努力の積み重ねが集客の拡大につながった。

既存顧客にオリジナルアイテムを同梱することで、リピート率の向上につなげている。例えば初回はステッカーを入れ、購入回数が増えると保冷バッグや手ぬぐい、Tシャツなど同梱物のグレードを上げていく。

「感謝の気持ちを表すために、手書きのメッセージは必ず入れている。オンラインのサービスでも”人”を感じてもらいたい」(同)と話す。

商品を安く買って自宅で楽しんでほしいという坂田社長の思いが、リピート率を向上させている。

配送サービスにも注力している。顧客が分かりやすいように、商品点数にかかわらず地域ごとの送料を一定にしている。さらに、1万6500円(税込)を超えた場合は、地域を問わず送料は無料にしている。

注文から発送までの時間を短縮し、配送を迅速化している点も好評だ。

「倉庫を拡大し、在庫を豊富にそろえる計画もある。幅広い生産者のワインを取り扱い、2年以内に平均月商を1000万円まで伸ばす勢いで成長したい」(同)と話した。





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