2020.05.03

「D2C」の認知度は20%強、ウェブ販路はAmazonが最多 SBペイメントサービスが調査

ソフトバンクの子会社SBペイメントサービスは4月27日、自社ブランド製品を販売する事業者の従業員に対して行った「事業者の『D2C』に関する認知度調査」と、消費者に対して行った「消費者の商品購入に関する意識調査」の結果を公開した。健康食品や化粧品の分野では、商品ブランドの公式サイトやアプリで商品を購入したい消費者が多くいること、一方で事業者の「D2C」に対する認知度は高くないことなどが分かる結果となった。

「事業者の『D2C』に関する認知度調査」では、自社ブランド製品の販売経路や「D2C」に対する認知について調査を実施。自社ブランド製品の販売方法をたずねた問いでは、ウェブでの販売先として「Amazon」が14.0%と最も高く、次いで「楽天市場」が13.2%、「勤め先が運営する公式サイトやアプリ」が12.9%、「Yahoo!ショッピング」が9.5%利用されていることが分かった。自社が運営する公式サイトやアプリで販売する事業者はわずか12.9%という結果となり、まだあまり注力していない事業者が多いことが見受けられるとしている。



「D2C」という言葉についてどの程度認知しているかを尋ねた問いでは、全体の5.2%が「知っていて人に説明できる」、15.7%が「なんとなく知っている」と回答。Webと実店舗による販売形態で比較すると、Webでの販売を行う事業者の方が実店舗での販売を行う事業者に比べ「知っていて人に説明できる」割合が6.9%高い結果となった。取り扱う商材ごとの事業者の従業員の「D2C」という言葉の認知のどの比較では、「腕時計・アクセサリー」を扱う事業者が最も認知度が高く46.4%、次いで「キッズ用品・おもちゃ」を扱う事業者が40.5%と「D2C」に対する意識が高いことが分かった。

「消費者の商品購入に関する意識調査」では、商品の購入場所やその理由について調査を実施。商品をどのように購入することが多いかをたずねた問いでは、実店舗は見ずにECサイトで購入する割合が多い順に「サプリメント・健康食品」(36.6%)、「本・専門誌」(33.5%)、「PC・カメラ・オーディオ」(24.3%)という結果になっている。実店舗とECサイトを比較してECサイトで購入する割合が多い順では、「PC・カメラ・オーディオ」(44.8%)、「キッズ用品・おもちゃ」(41.3%)、「スポーツ・アウトドア用品」(40.3%)となり、これらの商品に関してECサイトで購入することにメリットを感じている人が多いことが分かった。



商品の購入場所をたずねた問いでは、商品ブランドの公式サイトやアプリで購入する割合が高い順に、「サプリメント・健康食品」(19.5%)、「化粧品」(14.7%)という結果となっている。

サプリメント・健康食品、化粧品を商品ブランドの公式サイトやアプリで購入した経験がある消費者に、そこで購入する理由をたずねた問いでは、サプリメント・健康食品においては「商品の詳細がわかりやすい」(42.9%)、「公式サイトだと安心感がある」(38.1%)と、直接運営していることによる安心を感じている人が多いことがわかった。一方化粧品においては、「ポイントが貯まる・使える」(41.4%)、「お得に買える特典がある」(41.3%)などお得感を重視する方が多い結果となった。

サプリメント・健康食品や化粧品をECサイトで購入した経験がある消費者に、最も利用したい支払方法をたずねた問いでは、どちらの商品においても「クレジットカード決済」が最も高く、次いで「PayPay」「後払い決済」という結果となった。

なお調査結果の全文は、SBペイメントサービスのサイトからダウンロード可能となっている。


【調査概要】
調査名:事業者の「D2C」に関する認知度調査
調査方法:ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ
調査地域:全国
調査期間:2020年2月13日~3月10日
調査対象:自社ブランド製品を販売している事業者に勤める20~60代の男女1844人
調査元:SBペイメントサービス株式会社

調査名:消費者の商品購入に関する意識調査
調査方法:株式会社ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ
調査地域:全国
調査期間:2020年1月28日~3月10日
調査対象:20~80代の男女1,924人
調査元:SBペイメントサービス株式会社

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