2022.10.28

GMOメイクショップ、初めて明かした「事業戦略」「リニューアル時期」 『to High to Wide戦略』の狙いとは?

GMOメイクショップの事業戦略説明会で登壇した代表取締役社長CEO 向畑憲良氏(中央)、常務取締役COO 古屋智久氏(左)、事業推進部 部長 石井貴氏(右)

GMOメイクショップは10月26日、同社初の事業戦略説明会を開催した。これまで明かさなかった事業戦略を紹介するとともに、「MakeShop」リニューアルの具体的なスケジュールや、新たな管理画面のイメージなども公開した。


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同社の向畑憲良代表取締役CEOは冒頭、「当社はこれまで手の内を見せるような説明会を開催してこなかった。『MakeShop』のリニューアルを通じて、オープンなプラットフォームに変革していく予定だ。オープンな世界で多くのパートナーの皆さんと今後のEC業界を共に作り、栄えさせていきたいと思っている。そのために私たちのECに対する考え方や、今後の展開を広く知っていただきたいと思い、このような機会を作った」と説明会の目的を話した。


▲向畑憲良CEOがGMOメイクショップのビジョンやECの歴史を語った

さらに、向畑CEOは、同社のビジョンやバリューを説明し、EC業界の過去20年の変遷を解説した。最も重要なバリューが「流通額ファースト」であり、利用店舗の流通額を上げることが全社員の判断基準となっていることなどを紹介した。




EC20年史で創業時のエピソード公開


EC業界20年史では、20年を数年のタームで分類し、「モール創世記(1994-2001)」「ネット文化創世記(2002-2007)」「物流革命期(2008-2012)」「EC革命期(2012-2015)」「ニューノーマル期(2016-2021)」として各時代の業界動向を解説した。

【<画像8点>EC20年史の年表はこちら】

GMOメイクショップの創業期のエピソードや、GMOインターネットグループに入る際の熊谷正寿CEOとのエピソードなども明らかにした。

向畑CEOは、「この20年間でECは『あると便利なモノ』から『無くてはならないモノ』になった」と言う。

今後の課題として、①より良い買い物体験(セレンディピティが弱い。意思決定情報の不足) ②安全と信頼の買い物体験(ハックされたAmazon、レビューの信頼度低下) ③リアルとの融合(コロナ禍によって、ネットでは越えられない価値を再確認)――の3点を挙げた。


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